2007年05月01日

南部情勢 (30日)

30日朝、パッターニー県ノーンヂック郡内(報道によりコークポー郡内)の路上で、殺害された上で首を切断された30歳(報道により40歳)の仏教系住民男性の遺体と甥の14歳の少年の遺体が発見。遺体は何れも手足を縛られタイヤと共に火を放たれていた。実行犯は、切断した男性の頭部を約50m(報道により5Km)離れた学校前に放置すると共に、学校の入り口付近に爆発物4-5個を仕掛け逃走。発見された爆発物は、同日正午現在安全処理作業中。

・30日10:00過ぎ、パッターニー県ノーンヂック郡内在住の住民を中心とした女性・子供・若者男性で構成された住民約300人が同県県都内にある県イスラム委員会事務所前に集まり、ウェードゥーラーメー・マミンヂ委員長(兼国家立法議会議員)に対して、職を賭けて情勢掌握に努めるよう要求すると共に、視察で同地を訪れるイスラム諸国会議機構(OIC)の事務総長等に現状を正しく伝え、可能であれば直接地域の住民と意見交換をする機会をつくるよう要求。住民等は、域内で発生したモスク襲撃や聖職者暗殺、イスラム系住民の殺害等の多くが当局側による犯行であると主張。最終的に委員長側が、委員長の権限を越えるものであるとして、情勢の掌握に関しては政府・当局側に要求するべき事項であると説明。またOIC関連に関しては、権限外ではあるものの可能な限り関係者に現状を伝え、ないしは直接住民との対話を持つよう要請に努める事を約束し、13:00前までに住民側は自主散会。

・30日正午過ぎ、ナラーティワート県スンガイ・ゴーロック郡中心部で、華人系男性経営の食堂前で缶入り飲料の容器を利用した小型の爆発物が爆発し、店員のミャンマー人女性1人が軽傷。店主によると、食堂内で食事をし、おつりを受け取らずに店を出て行ったバイクに乗った二人組がテーブルの上に置いていったカバンの中から爆発物状の物が発見され、大急ぎで店外の石製の座席に置いたところで爆発したとの由。

・30日18:30前、ナラーティワート県ランゲ郡内で、車で路上を走行中だった38歳のタムボン行政機構評議会議長(イスラム教徒)が、小型トラックに乗った人数不明の一味の銃撃を受け重傷。

30日20:30頃、パッターニー県県都内中心部にある市場内の眼鏡店付近に仕掛けられていた爆発物が爆発し、34人が負傷を負い、内危篤状態の2人を含む14人が重傷(報道により26人が負傷を負い、内1人のチァン・マイ県出身の男子大生が搬送先の病院で死亡)。爆発発生前に、バイク2台に分乗して現れた20歳から25歳の若者グループが眼鏡店正面のイスラム系食堂前に不審物を置いて逃走するのが目撃される。

・タイ観光庁南第一事務所は30日、南部国境三県域内に於ける不穏な動きを忌諱したシンガポール、マレーシア及びインドネシアからの到着旅客減の影響を受け、サトゥーン県及びソンクラーン県の第一四半期に於ける観光収入が前年同期比で10%減少した事を明らかに。

・スラユット首相は30日行われた定例記者会見の場で、南部国境三県域内の電力供給を補うと共に域内経済の活性化を期す為に風力発電施設をパッターニー県内に建設する計画があることを明らかにした上で、既に天然資源エネルギー省及び旧公社のPTT社に対してフィジビリティー調査を行うよう指示した事を明らかに。



posted by Jean T. at 02:00| 南部情勢 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする