・4日9:00、パッターニー県県都内在住の仏教系・イスラム系住民で構成された無実のタイ市民パワー・ネットワーク21と名乗る団体関係者約200人強が県庁舎前に集まり、政府に対して成果が見られない融和策の放棄、一連の不穏な動きに関与した一味に対する厳格な取り締まり、住民の安全確保の強化等を要求。政府に対して10日間の猶予期間を与え、期間中に明確な回答が示されなかった場合は再度規模を拡大して抗議集会を開催する方針であるとの由。同様な要求は、先にヤッラー県県都内の仏教系住民団体であるテロ撲滅住民ネットワークが政府側に提示していた。
・4日夜半、ヤッラー県ターントー郡内で、人数不明の一味が自宅前にいたイスラム系住民親子3人に向けM79小型榴弾一発を投げ込むと共に銃を乱射し、46歳の男性及び11歳の娘と7歳の息子が死亡。男性は、コーランの勉強に出かけていた子供2人をバイクに乗せ自宅前に到着したところだった。(報道によっては自宅内で就寝中に襲撃と報じるものも)
・パイブーン社会開発・人間の安全保障大臣は4日、マレーシア国内への留学を希望している南部国境三県域内のタイ人学生に奨学金提供の用意があるとする同国教育相の提案に基づき、近々両国間で協議が行われる見通しになった事を明らかに。
・5日2:00頃、ヤッラー県グロンピナン郡内で、学校2校が連続して放火。
・5日早朝、ヤッラー県県都内を流れるパッターニー川で死後3日以上と見られるパッターニー県ヤッラン郡内在住の26歳のイスラム系住民の遺体が発見される。当局側は遺体から複数の打撲傷が確認されたことから、他殺及び転落等の事故の両面で捜査。
・5日朝、ヤッラー県内のバンナンサター郡及びターントー郡内の401号線上に何者かが立木や鋲を放置。401号線上では、イスラム系住民1グループ及び仏教系住民2グループが道路を封鎖し座り込み抗議活動を展開中。
・5日昼過ぎ、ヤッラー県バンナンサター郡内で、バイクで路上を走行中だった40歳の副村長(イスラム教徒)が、何者かに銃撃され死亡。
・5日17:30前、ヤッラー県県都内中心部にある学校裏手の旧市場付近の路上で爆発が発生し、付近で警戒作業中だった国境警備警察官2人が死亡し、2歳の女児を含む住民2人が重傷。実行グループ側は、路上の警戒作業の為にバイク3台に分乗して路上を走行中だった国境警備警察官6人の通過に会わせ爆発物を起爆したと見られる。