2007年05月09日

イスラム系住民約1,000人がインカユット司令本部を包囲・座り込み

 8日10:00前、イスラム系住民グループ約200人がパッターニー県ノーンヂック郡内にあるインカユット司令本部前に集まり、29日にヤッラー県グロンピナン郡内で事情聴取の為に同司令本部に連行された宗教指導者や聖職者を含む24人(報道により21人)の釈放が実現するまで抗議活動を継続すると宣言し座り込み活動を開始し、同日昼過ぎまでに1,000人近くの住民が同司令本部の主要な出入り口を封鎖し、同日16:00過ぎ現在遠巻きに住民等を包囲している当局側との間で膠着状態が展開されている。

 また一部報道によると、住民の内の一部グループが先鋭化し、小型トラックやバイク等で隊列を組み市中を煽動して回っている模様。

 当局側は、連行した容疑者が王室財団系の理事長を乗せた車列に対する襲撃事件等に関与した明確な証拠があるとして、住民側との交渉を拒絶すると共に、強硬的な手段による住民等の強制排除を視野に司令本部へ通じる全ての道路を封鎖すると共に住民等を遠巻きに包囲して動向を監視している。

 今回インカユット司令本部前で展開されている座り込み抗議活動では、従来と異なり男性の数が女性・子供の数を上回り、また女性・子供グループが男性グループを取り囲むようにして当局側と対峙するというフォーメーションを組んでいる事が確認されている。

 尚、住民グループが釈放を要求している容疑者が逮捕されたヤッラー県グロンピナン郡内の住民が、依然郡内を通る401号線を封鎖し座り込み抗議活動を展開している事から、インカユット司令本部前に集まった住民の中に容疑者の親族や同じ地区内に住む住民が含まれているかは不明。

 一方、ヤッラー県内では8日午前までに、一時散会を経て7日から再度401号線を封鎖し座り込みを展開している住民グループの他に、同郡内1ヶ所、ターン・トー郡内1ヶ所で別の住民グループが同様に401号線を封鎖し座り込み活動を展開している事が確認されている。

 また、この座り込みを後方支援するかの様に同県県都内の当局関係機関に、県都内の銀行や自動車・バイクのショールーム10ヶ所に爆弾を仕掛けたとする脅迫電話があった事が確認されている。

 この事態を受けヤッラー県の県知事は、急病人の搬送の為にヘリコプターを手配し緊急出動が可能な体制下におくと共に、関係当局に対して一時散会を挟んで延べ8日間に渡って座り込み抗議活動を展開しているグロンピナン郡内の住民を中心に現在座り込み活動を展開している住民を24時間以内に強制排除するよう指示。

 県知事によると、座り込み活動に参加しているのが主に女性や子供であると報じられているのは間違いで、実際には屈強な若者男性グループが後方で座り込み活動を支援しており、内何人かはRKKの構成員であると見られているとのこと。

(タイ時間 8日17:00掲載 18:20更新)

posted by Jean T. at 02:00| 南部情勢 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする