9日付けのBangkok Post紙等によると、先にAbbot社製のエイズ治療薬の国内生産を決定したタイ政府を非難する意見広告をワシントン・ポストやWSJに掲載したアメリカの有力ロビイスト会社幹部が代表を兼ねるUSA for Innovationが、新たにThailies.comなるサイトを開設し欧米諸国の知的所有権を侵害するタイ政府を攻撃しています。
尚、紙面には現在タイ国内から同サイトにはアクセス出来ないと記されていますが、9日9:00現在アクセスする事が可能なようです。
サイト上では、高価な欧米のエイズ治療薬を購入できないほどタイは貧乏であるとするモンコン公共保健大臣の発言をタイ国内の深刻な貧困問題に触れることなく嘘であると決めつける等の記述が見られるようですが、何故か同様な決定をしている「有力な新興市場国」であるブラジルを非難する記述は同サイトやUSA for Innovationのサイトには見られないようです。
参考
タクシン前首相がアメリカ系の企業を雇いタイ政府を攻撃
* タクシン前首相は既に問題となっているロビイスト会社との契約を解除しているようですが、政権時代にエイズ治療薬の国内生産方針を決定した前首相としての立場でのUSA for Innovationの動きに対するコメントは聞かれていません。