刑事裁判所は9日午前、元タイ・ラック・タイ党幹部のプミタム・ウェーチャヤチャイ氏に対する名誉毀損行為があったとして、被告のプーヂャッガーン紙編集長のクントーン・ローセリーワーニット氏に対して執行猶予2年付きの6ヶ月間の禁固刑を下しました。
この裁判は、2005年11月22日及び23日付けの紙面に記載された、嘗ての学生活動家でるプミタム氏は、もはや国民の権利や民主主義を阻害する輩に心を売った忠犬でしかないという記述によって名誉を毀損されたとしてプミタム氏側が提訴していたもので、裁判所側は根拠の無い中傷により読者にプミタム氏に関する誤った印象を植え付けた事により同氏の名誉を毀損したと認定し、クントーン氏に対して更生の機会を与えるための執行猶予期間2年付きの6ヶ月の禁固刑及び20万バーツの罰金の支払いを命じる判決を下しました。
今回の判決に対してクントーン氏側は、問題となった記述は政治家の監視機能を担うマスコミ人としての義務感から為されたものであるとして、控訴審で再度争う方針を明らかにしているようです。
尚、民主主義市民連合の集会の席上で、プミタム氏に対する中傷発言があったとして名誉毀損で訴えられている、プーヂャッガーン紙を発行するマネージャー社の創業者であるソンティ・リムトーングーン氏を被告とする名誉毀損訴訟は、1審で2年の実刑判決が下され現在控訴審で審理が行われています。
参考
刑裁、ソンティ・リムトーングン氏に対して名誉毀損で2年の実刑判決