2007年05月14日

スラーッターニーで発生した抗議住民と当局の衝突で7人に逮捕状

 警察当局は13日、スラーッターニー県キーリーラットニコム郡内で12日発生した、民間企業所有のパーム農園の土地の住民への提供を要求し座り込み抗議活動を展開していた住民と、住民の強制排除に乗り出した警察側との衝突が発生した事件に絡んで、住民等を騙して座り込み抗議活動に参加するよう煽動した男6人、女1人の7人の住民幹部に対する逮捕状を取得し、同日午後までに内1人の男を逮捕すると共に30万バーツの懸賞金を掛けて残る6人の幹部逮捕に繋がる有力情報の提供を呼びかけている事を明らかにしました。

 事件は、民間企業タクシン・パーム社が合法的に所有しているパーム農園の土地を居住・耕作用に提供するよう要求し15日間に渡って農園内を占拠し座り込み抗議活動を展開していた、南部国境三県域内を始めとする南部全県内在住のホームレス住民2,000-3,000人と、強制排除に乗り出した警察側との間で衝突が発生し、住民・警察側に30人強の負傷者を出し、800人弱が事情聴取の為に連行され、内178人が違法占拠及び公務執行妨害で逮捕されたもので、警察側によると、身柄拘束された住民に対する事情聴取により、住民の多くが占拠してた農園の土地が居住・耕作用に住民に支給されると騙されて参加し、また、中には座り込みの目的すら知らずに参加していた住民も少なからずいた事が明らかになっているようです。

 一方、今回の警察側の対応が過剰対応だったのではないかと指摘されている事に関して、スラユット首相は、正当な職務遂行行為だったとの認識を示した上で、敢えて今回の事件の顛末に関する報告を首相宛に提出する必要は無いとの認識を示していました。

* 文中に出てくるタクシンという単語は南方を意味し、タイ語のスペルが同じタクシン前首相とは無関係です。(何故か南方を意味する名前を持つ前首相の評判は南部では芳しくなかったですが。。。)

posted by Jean T. at 02:00| 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする