嘗て反クーデター、反国家安全保障評議会を標榜していた事もあるテームーヂン・ネットワーク代表のチャナーパット・ナ・ナコン氏は20日、タクシン前首相が29日にゴールデントライアングル周辺から密帰国を計画している恐れがあるとして、政府及び国家安全保障評議会に対して、密帰国に備え万全の体制を整えておくべきであると警告しました。
この情報に関しては、先にスラユット首相が単なるデマであると切り捨てていました。
チャナーパット氏によると、この情報はタイ・ラック・タイ党内にいる情報提供者からもたらされたもので、情報によるとタクシン前首相は29日にミャンマーを経由してチァン・ラーイ県チァン・セーン郡内に密帰国することを計画しており、その際チァン・ラーイ県を地盤とする同党幹部のヨンユット・ティヤパイラット氏やソンクラーム・ギットルットパイロート氏(学歴詐称疑惑がありながら何故か一審で実刑判決が下されている前選挙委員会委員により不問にされた事でも知られる人)等の一行が出迎え、そこで大々的に帰国宣言を行った上で、バンコクへの上京を目指すと見られているようです。
チャナーパット氏によると、密帰国の背景に政府や国家安全保障評議会側に自らを逮捕させる機会をつくる事により、支持派の大衆を扇動し情勢を激化させたいとの思惑があると考えられているようです。