ニューヨークに本部を置くヒューマン・ライト・ウォッチ(HRW)はこの程公開した104ページに及ぶ南部情勢に関する報告書の中で、南部国境三県域内に於ける一連の不穏な動きを首謀しているとされるBRNコーディネート(BRN-C)の関係者が、パッターニー国の独立の目処が立つまで現在行われている戦いを放棄する考えが無いと語っていた事を明らかにした。
これは、HRWが直接BRN-Cの関係者とコンタクトを取った際に語られたもので、BRN-C側は、アル・カイーダと言った国際的な組織と協調して戦う方針が無いことを確認した上で、長年綿密に計画されてきたパッターニー国の独立を目指す戦いにより、向こう5年間以内に組織側が地域内で優勢になり、それを切り札にタイ政府側と独立に向けた交渉に臨む等の政治的なプロセスを踏むことになるとの考えを示していたという。