2006年03月31日

ABACポール、多くが投票に行くと回答、しかし首相の支持率は低下傾向

 ABACポールが首都圏在住の有権者3,606人を対象に3月29日から30日にかけて行った意識調査で、4月2日に確実に投票に行くと回答した回答者が74%、行かないと回答した回答者は僅かに11.5%だった一方で、25日の調査で46.0%だった特定の候補者(政党)に投票すると回答した者が、今回の調査で一気に34.6%にまで低下している事が明らかになっています。

  また、タクシン首相は辞職するべきかとの質問に関しては、11日の調査時点で44.5%だった辞職するべきではないと回答した者が、今回の調査では40.2%に低下する一方で、辞職するべきと回答した者が前回の21.9%から24.7%に増加している事が明らかになっています。

 今回の調査結果に関してABACポール側は、タクシン首相支持派グループの攻撃的な活動姿勢が、反首相派の活動姿勢への好感に繋がっている事がタクシン首相に対する支持率低下の要因に為っている事を反映していると指摘した上で、30日に発生した貧困者キャラバンやタクシー運転手団体を中心とした首相支持派グループによる、急病人や妊婦すら屋外にでる事を一時許さなかったネーション社前での過激な抗議活動や、チァン・マイで発生した支持派住民等による民主党の立ち会い演説会の妨害活動が支持率低下を更に引っ張る要因になると指摘。その上で、普通ではない状況下で行われる総選挙は、政情不安激化の要因に為り得るとし、タクシン首相が自ら勇退することが根本的な解決に繋がり得ると指摘していました。

 その際、ABACポールの責任者のノパドン氏は、現枢密院評議会議長のプレーム・ティンスーラーノン大将が首相時代に、僅か数百人の学生活動家らの抗議を受け入れ、政党政治に道を開くために自ら勇退した事を見習いタクシン首相が"歴史に残る"勇退を選択する事は、国民の一致団結を背景にした政治改革の前進を実現させ、また国民から信頼される独立機関の創成にも繋がり、結果として首相及びタイ・ラック・タイ党のイメージ向上にも繋がると指摘していました。

posted by Jean T. at 20:10| 解散・選挙 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

民主党、首相支持派住民の妨害でチァン・マイでの立ち会い演説会開催を断念

 バンコクで展開されている民主主義市民連合や貧困者キャラバンによる抗議行動が非常に統制が取れ、且つ平穏に行われていると思えてしまうくらい、群衆コントロールが全く利いていない首相支持派住民等による抗議・妨害行動を受け民主党は、昨日チァン・マイ県県都内で予定されていた立ち会い演説会の断念を余儀なくされました。

 皮肉な事にタクシン首相は昨日、衆愚の法理が法律の上に立つことは許されない。4月2日の総選挙後は全ての階層が選挙結果を受け入れルールに従うべきであると発言した矢先に発生した、衆愚の法理の強要行為そのもののような出来事でもありました。

 また、今回の妨害行動は、"一般"のチァン・マイ市民にとっても嫌悪感を抱かせるに充分だったものらしく、彼らは人から雇われて動いている。チァン・マイの人間が全員こういう者だと思わないで欲しいと発言する者や、チュワン氏やアピシット氏に向けてプラカード等を投げつけるような行為は南部の住民のタクシン首相に対する嫌悪感を増長させるものでしかないと指摘する声も聞かれたようです。

posted by Jean T. at 02:14| 解散・選挙 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月30日

下院議会成立に新たな危機的要因

 ノンタブリー県の県選挙委員会は昨日までに、同県第三選挙区から立候補しているタイ・ラック・タイ党所属のピムパー・ヂャントラプラソン女史が前回の総選挙の際に投票を行っておらず候補者資格欠格の恐れがあるとして、本日中に最高裁判所に判断を仰ぎ方針を明らかにしています。

 仮に最高裁判所が欠格と判断した場合、同選挙区は候補者無しの状態になり、このまま総選挙が行われても、小選挙区選出議員の定数400人を満たすことが出来なくなることも考えられます。

 因みに、同選挙区ではピムパー候補の他に小政党から4人の候補が立候補届を提出していたようですが、何れも欠格と判断されていたようです。

 一方、中央選挙委員会は昨日、先に271選挙区と発表されていた単独候補者の選挙区数を150に訂正する発表をしています。

 なんでも、情報が錯綜して誤った数字を発表してしまったらしいです。

posted by Jean T. at 02:10| 解散・選挙 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

首相、5%の経済成長の達成が可能

 タクシン首相は昨日、現在の政治情勢が経済に影響を与えていると認めた上で、いずれにしても総選挙後に全ての問題が解消され最終的に5%の経済成長の達成が可能であるとの認識を示しました。

 タクシン首相によると、ここ1-2ヶ月間は政府投資が滞り気味であったようですが、依然政府にはインフラ関連への投資余力があり、また総選挙後に広報し再度海外投資家の呼び込みを図ることから、充分に現在の遅れを取り戻すことが可能であるとのこと。

 一方、タクシン首相は、昨夜ch11で放映予定だった現在の情勢に関する声明発表を選挙法に違反する恐れがあるとして中止し、急遽バンコクに戻っています。

 また、タイ・ラック・タイ党が31日に都内ルムピニー公園で開催する予定だった支持者集会も民主主義市民連合と対峙する恐れがあるとして中止が決定されています。

posted by Jean T. at 02:09| 解散・選挙 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

政府、80-90%の投票率を達成した県の知事に報償

 政府はこの程、4月2日に行われる総選挙で80%から90%の投票率を達成した県の知事に対して何らかの報償を提供する方針を明らかにしました。

 これは、昨日総選挙に向けた準備状況の視察の為にアユッタヤーを訪問したコンサック国務大臣が明らかにしたもので、特に候補者が一人しかいない選挙区での投票率低下が懸念されることから、各県知事に対して選挙公報を強化し最低でも75%以上の投票率の達成を目指すよう檄を飛ばすと共に、特に80%から90%の投票率を達成した県に対しては何らかの報償を提供する方針を明らかにしていたようです。

posted by Jean T. at 02:08| 解散・選挙 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月29日

首相のバンコク帰着は30日

首相のバンコク帰着は30日

 チァン・マイに高飛び中のタクシン首相は予定を延長し30日昼頃にバンコクに戻るようです。

 また、本日夜ch11の放送に出演し現在の情勢について語るとの噂もあるようです。

(タイ時間 10:30)

posted by Jean T. at 12:27| 解散・選挙 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月28日

野党・連合、挙国一致政府案の受け入れを拒否

 野党三党及び民主主義市民連合は昨日、先にタクシン首相が提案した政治改革を推進する為の挙国一致政府案の受け入れを拒絶する方針を明らかにしました。一方、10月14日動乱の指導者的存在だったティーラユット・ブンミー氏は、首相が提案する構想は己の危機的状況を脱する為の国家意識喪失政府構想でしかないと批判しました。

 野党三党は昨日党首会談を開き、タクシン首相の提案は、首相自身が国内和解の為に努力している姿勢を演じ、更に己の政治生命の延長を狙うためのスタンド・プレイでしかないと指摘した上で、憲法第7条に基づき国王陛下により任命された暫定首相を中心に国民参加による政治改革を目指す野党側のスタンスとは相反するものであるとして提案の受け入れを拒否、また、民主主義市民連合幹部のソンティ・リムトーングン氏は、反政府勢力に対して打つ手を失ったタクシン首相が仕掛けた政治ゲームでしかないと指摘した上で、国民は既に民主主義をないがしろにしてきた人物の発言に騙されるほど愚かではないと語り提案の受け入れを拒否する姿勢を示しました。

 一方、タンマサート大学教授のティーラユット・ブンミー氏は、首相の提案は己の身に迫っている危機的状況を脱する為に国民を幻惑する国家意識喪失政府(ラタバーン・シヤサティ・ヘーン・チャート)構想でしかないと批判した上で、仮に総選挙でタクシン首相がみそぎを済ませ首相に再度就任しても、既に首相としての適格性を失っているタクシン首相以下"タイ・ラック・タイ党国会"では既に国民が納得できる政治改革を推進できる立場には無い事を自ら認めたようなものであると指摘していました。

 更にティーラユット氏は、民主主義市民連合に対して国民に総選挙に行くことを促すために一時活動を休止し、下院議会の成立が不可能になるなど数々の問題点が露出する総選挙後に再度攻勢を強めることが出口の見えない危機的状況に発展する恐れがある民主主義体制そのものを救う上でも有効であると指摘しました。

 尚、スラポン政府報道官によると挙国一致政府構想は経済社会開発委員会からの提案に基づいたもので、タクシン首相は野党・連合が受け入れを拒絶した事を意に介する事無く総選挙後に構想の具体化を急ぐ方針でいる事を明らかにしていました。

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 民主主義市民連合は、投票日前日及び当日の集会等を禁じる法律規定に則り4月1日から2日まで、一時活動を停止する方針を明らかにしました。

 また、3月29日には集会場所をサイアム・パラゴン前に移し31日まで三日間に渡って同地を占拠し集会を開催する方針を明らかにしています。

posted by Jean T. at 10:00| 解散・選挙 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月27日

ステープ幹事長、告訴した証人に同情する

 民主党幹事長のステープ・トゥアックスバン氏は昨日、先に民主党に対してタイ・ラック・タイ党による小政党の買収行為を告発したタイ大地党のタティマー・パーワーリー女史が民主党側に軟禁・強要され買収疑惑を告発するよう強要されたとして警察に被害届を提出した事に関して、告発はタティマー女史が自主的に行ったもので民主党側が発言を強要したり、金銭で買収した事実はないとした上で、今回の"心変わりは"何者かに脅迫されたもので同情を禁じ得ないと発言しました。

 また、警察に被害届を提出した事に関しては、既に民主党側が揃えた証拠資料に基づき選挙委員会側が真相解明にあたっていることから、特に気にかける必要は無く、また警察からの事情聴取にも喜んで応じるつもりであると語っていました。

 一方、民主党のユッタポン副報道官は昨日、マハーサーラーカーム県から出馬したタイ大地党所属の候補者を伴い記者会見を開き、大政党側から13万バーツで立候補支援すると約束され、内13,000バーツを立候補登録した際に受け取った新たな疑惑を明らかにしています。 

 尚、中央選挙委員会側は民主党からの告発を受け、既に審査部門の責任者や政党関連データ管理システムの開発責任者を含む4人の職員を真相解明の為に一時更迭した事を明らかにしていました。

 どうでもいい話ですが、タイ大地党って思いっきりタクシン首相の写真を貼り付けた車で選挙活動しているんですよね。

posted by Jean T. at 03:52| 解散・選挙 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

タクシン首相、首相の職にこだわっていない

 タクシン首相は昨日、首相の職にこだわってはいない。総選挙で表明された国民の声を謹んで受け入れるつもりだと発言しました。

 これは、25日から26日まで期日前投票の受け付けが行われた事に関して感想を聞かれた際に語ったもので、タクシン首相は、多くの国民が民主主義の精神を重んじ期日前投票を行った事は良いことであるとし、更に民主主義を守るためにも総選挙でタイ・ラック・タイ党が有効投票数の過半数の票を獲得できなかった場合は首相就任を辞退する意向に変わりは無い事を再確認した上で、反タクシン派や野党も同様に国民の声たる総選挙の結果を謹んで受け入れる事が民主主義を守る上で重要な事であると語りました。

 因みに、そのタクシン首相は昨夜トンブリーで行われた応援演説で、選挙に勝ったら挙国一致政府(ラタバーン・ヘーン・チャート)を樹立し、野党や反対勢力をも包括し政治改革を進めるよと格好いいことを言ってました。

 一方、民主主義市民連合は、現在行われている総選挙は民主主義のルールを無視したものであるばかりか、国民を騙し己の悪事を洗浄する目的で行われているものであると批判していました。

 また、民主党のオンアート報道官は、総選挙後に起こりえる最悪の事態について一切言及しようとしないタクシン首相の姿勢を批判した上で、今回の総選挙は首相の強大な権力を正当化させると共に、国家を危機的状況に導くためのものでしかないと指摘していました。

posted by Jean T. at 03:50| 解散・選挙 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月26日

小政党買収疑惑告発は民主党から強要されたもの

 小政党タイ大地党比例代表序列第二位のラティマー・ワーパシー女史が同党副党首及び顧問弁護士を伴い警察を訪れ、先に民主党に対して行ったタイ・ラック・タイ党による小政党買収疑惑の告発は、民主党のステープ幹事長に軟禁され発言を強要されたものであるとして、同幹事長に対して法的責任を追及するよう要求しました。

 同女史側は、事前に用意された脚本に基づいてタイ・ラック・タイ党幹部を攻撃するよう強要され、その際に100万バーツの提供が約束され、その内30万バーツが支払われた。銀行の送金記録が証拠として残っていると主張しているようです。

 尚、今回の件に関してステープ幹事長は、本日昼頃に記者会見を開きコメントする予定になっているようですが、ターウォン副幹事長は何らかの形で権力側から脅迫され証言を翻したとの認識を示していました。

posted by Jean T. at 11:22| 解散・選挙 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月25日

民主党、タクシン首相は暫定首相の任命を要請するべき

 民主党党首のアピシット・ウェーッチャーチーワ氏は、昨日夜サナーム・ルワンで開催された党集会の席上で、激化しつつある国内情勢を正常化する為に、タクシン首相及び閣僚は国王陛下に対して暫定首相の任命及び暫定内閣の組閣を要請するべきであると指摘しました。

 また、中立的な人物が主体となり国家権力の乱用による数々の汚職の解明をすすめ、また国民参加による政治改革を行った後に総選挙を行うべきであると指摘していました。

posted by Jean T. at 02:33| 解散・選挙 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

首相、ウドン・ターニーでも悪口を言ってストレス解消

 タクシン首相は昨日、遊説先のウドン・ターニー県内で、首相の到着を待ち受けていた反対派の住民は政府が取り組んできた大物殲滅政策や闇宝くじ取締政策により利益機会を失った闇宝くじ関係者であると断じる発言をしてストレスを解消していました。

 更にタクシン首相は、利益機会を失ったソンティ・リムトーングン氏等がルムピニー公園で市民集会を開催し、更にその動きに一部の上院議員や野党所属議員が合流し議会外で政府を攻撃する行為に走ったことは民主主義のルールに反していると指摘した上で、民主主義を守るために敢えて解散したんだと訴えていました。

 因みに、タクシン首相の到着前にウドン・ターニーの空港前で、首相の到着に会わせ支持派と反対派の住民が道路を隔ててにらみ合う事態が展開されていた為、タクシン首相は急遽シンガポール軍に使用許可を与えた曰く付きの第21空軍基地を通過して市内に入る羽目になってしまいストレスがたまっていたようです。

 一方、一昨日タクシン首相に脅されたと伝えられているラーマティボディー病院院長は昨日、予算を削るなんて話は無かったよと否定していたようです。

posted by Jean T. at 02:31| 解散・選挙 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月24日

都民の56.4%が選挙に行くと回答

 バンコク大学が都民1,475人を対象に行った意識調査で、56.4%の回答者が4月2日の総選挙に行くと回答していた一方で、総選挙が情勢不安定の解決策に為り得るかとの質問に対しては、為り得ると回答した36%に対して為り得ないと回答した者が37.6%と僅かに上回る結果になっていた事が明らかになっています。

 尚、総選挙に行くと回答した56.4%の内、33.6%が特定の候補者にチェックすると回答し、22.8%が支持者無しにチェックすると回答していたようです。

 一方、民主党のステープ幹事長がタイ・ラック・タイ党による小政党買収疑惑を指摘している事に関しては、35.4%が信用できると回答したのに対して、信用できないと回答した者が36.9%と僅かに上回る結果になっていたようです。

posted by Jean T. at 02:16| 解散・選挙 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月23日

約束を果たし社会の疑問に答えるよう要求

 テレビ・ラジオ、新聞の各記者協会は昨日、首相に対して4月2日の総選挙前までにシン社の一族保有株式売却に絡む社会からの疑問に対して明確な回答を示すよう要求する書面を提出しました。

 これは、3月9日に提出した同様な内容の書面に対して首相側が対応を約束したにもかかわらず、その後一切アクションがとられていない事をうけたもの。

posted by Jean T. at 02:11| 解散・選挙 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

選挙委員会、無候補者選挙区で再度候補者受付

 中央選挙委員会のワーサナー委員長は昨日、タイ・ラック・タイ党の候補者が欠格となり候補者が一人もいない状態になっていたサムット・サコーン県第選挙区で本日から24日にかけて再度候補者の受付を行う方針を明らかにしました。

 今回の決定に関しては、憲法裁判所から事前審査請求が却下された為に、選挙が終了し結果がでてから再度憲法裁判所に選挙結果の正当性に関して審査を請求する事を視野にいれて見切り発車したとも見ることもできそうですが、ワーサナー委員長は、今回の決定によりタイ・ラック・タイ党側に二回も候補者を出す機会を与えてしまった事に不満を持つ者は自分から憲法裁判所に提訴すればいいと半分開き直りともとれる発言をしていました。

 尚、中央選挙委員会側は昨日、首相が国王陛下に緊急勅令の発令を要請し延期措置を講じない限り4月2日に選挙が行われることを再確認しています。

posted by Jean T. at 02:09| 解散・選挙 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月22日

憲法裁判所、選挙委員会からの審査請求を門前払い

 憲法裁判所は昨日、中央選挙委員会から提出されていた三件の審査請求を却下する決定を下しました。

 この却下により、少なくとも4月2日に総選挙が行われても小選挙区の定数400人を満たすことが出来ない事がほぼ決定的になりました。

 却下が下された審査請求は以下の三件。

1. サムット・サーコン県第三選挙区から出馬したタイ・ラック・タイ党所属の候補者が欠格(前回の総選挙で投票を行っていなかった)になったことにより、同選挙区から出馬する候補者が不在になったことに伴い、新たな候補者受付を行うことが出来るかに関する可否に関して、憲法裁判所側は、まだ総選挙が行われていないとして9対1で審査請求を却下。これにより総選挙が行われても小選挙区の定数400人を満たすことが出来ないことがほぼ決定的になりました。

2. 候補者が一人しかいない選挙区で、その候補者が全有権者数の20%以上に相当する票を得られなかった場合、再度候補者を募集して再選挙を実施できるかに関する可否に関して、憲法裁判所側は、まだ選挙が実施されておらず選挙委員会側の想定に基づくものであるとして全会一致で審査請求を却下する決定を下しました。

3. 比例代表区の当選者が定数の100人に満たなかった場合の対応に関しては、憲法裁判所側は上記2と同じ理由で全会一致で審査請求を却下する決定を下しました。

 今回の決定に関して中央選挙委員会のワーサナー委員長はノーコメントの姿勢を見せていたようですが、消息筋によると、選挙終了後に問題を見極めてから再度審査請求に付す方針を示しているようです。

posted by Jean T. at 02:04| 解散・選挙 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

タイ・ラック・タイ党、アピシット民主党党首らを告訴

 タイ・ラック・タイ党副幹事長のプロミン・ルゥトスリーデート氏(首相秘書官)から委任を受けた弁護士が昨日、民主党側による事実に基づかない資料で小政党を買収し選挙委員会に対して工作を行った疑惑の指摘により名誉を毀損されたとして民主党、アピシット同党党首、ステープ幹事長及びオンアート報道官を告訴する手続きを行いました。

 民主党側は、タイ・ラック・タイ党副党首のタンマラック・イサラーングーン・ナ・アユッタヤー大将、同副幹事長のポンサック・ラクタポンパイサーン氏及び同副幹事長のプロミン・ルゥトスリーデート氏の名前をあげ、小政党の買収及び候補者の資格要件を満たすために選挙委員会に対して工作した疑惑を指摘していました。

 一方、疑惑指摘の中心人物である民主党のステープ幹事長は昨日、新たにタイ大地党比例代表区名簿第二位に名を連ねている女性候補者がタイ・ラック・タイ党側から金銭と応援活動の支援を餌にバンコクを中心に候補者を擁立するよう要求されたと証言するビデオテープを公開し、全面的に闘う姿勢を示していました。

posted by Jean T. at 02:03| 解散・選挙 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月21日

自ら民主主義の象徴であると語るべからず

 民主党のオンアート報道官は昨日、民主主義制度化で首相に就任し、その後独裁的手法に走り民主主義の精神をないがしろにしてきたタクシン首相に、自らを民主主義の象徴であると語る資格はないと指摘しました。

 発言の中でオンアート報道官は、下院内で377議席を獲得するほど国民から支持を得ている政府に対して民主主義市民連合や野党、一部の上院議員が反対運動を展開する事に国際社会が驚愕していると指摘したタクシン首相の発言は、他の国で発生してきた反政府運動の多くが、民主主義の精神をないがしろにし、独裁政治的手法で権限を乱用し自己への利益誘導に奔走してきた政府に対する反感から発生しているという事を理解していない者の発言であり、仮に当人が民主主義とは何かを理解していれば驚愕するべき事ではないと指摘していました。

 また、首相が反タクシン派は私を追い落とし民主主義を終わらせようとしていると非難している事に関しては、むしろ民主主義を守るために反民主主義的な首相にやめて欲しいという思いから反タクシン派が運動を展開しているとタクシン首相は理解するべきであると指摘していました。

 一方、民主党のステープ幹事長がタイ・ラック・タイ党による小政党の買収疑惑を告発している事に関しては、オンアート氏は、既に選挙委員会側から工作に関与した委員会関係者に関する具体的な資料提出の要請があった事を明らかにした上で、民主党側からは提出された資料がうやむやにされてしまう恐れがあるとして委員会側の調査責任者を別の者に交替させるよう選挙委員会に対して要請した事を明らかにしました。

 尚、買収疑惑の件に関しては、タイ・ラック・タイ党のタンマラック・イサラーングーン・ナ・アユッタヤー大将等が告訴する方針を示しているようですが、それに対してステープ幹事長側は、疑惑を裏付ける証拠を国民に公開できる機会を与えてくれ、しかも法定の場で白黒つける機会を与えてくれるいい話だと語っていたようです。
posted by Jean T. at 02:16| 解散・選挙 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

三者公開討論に向けた事前協議、合意にいたらず

 昨日、民間選挙監視団体のピーネットの仲介で、3月24日タンマサート大学講堂で行われる予定になっている三者公開討論会の実現に向けた事前協議が行われましたが、公開形式による討論に否定的な政府側との間で議論が平行線を辿り、結局物別れのまま終わってしまったようです。

 昨日の事前協議に出席したのは、政府側からはスラポン・スゥープウォンリー氏(政府報道官)、野党側からはサーティット・ウォンノーントゥーイ氏(民主党副党首)及び民主主義市民連合からはスリヤサイ・ガタシラー氏(調整役)の三人で、透明さを社会に訴え国民に判断を委ねる上でもテレビ中継された公開討論形式で行うべきであるとする野党・連合側と、公開形式は社会を刺激し対立を煽るだけで、更に総選挙まで連合側の抗議活動を中止し、また4月2日の総選挙の結果を全ての関係者が受け入れるべきであるとする政府側との間で議論が平行線を辿り、結局合意にいたらず昨日の事前協議が終了したようです。

 尚、政府側は全国大学長会議が提案する密室での三者対話には応じる姿勢に変わりはないとしているようです。
posted by Jean T. at 02:15| 解散・選挙 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

マスコミが中立でないからCD50万枚を配布

 タクシン首相は昨日、タイ・ラック・タイ党が総選挙用の政見放送を録画したCD約50万枚を全国で配布する方針を明らかにした事について、マスコミが中立的な報道を心掛けていないから敢えてこのような方法をとらざるを得なかったのだと語っていました。

 尚、昨日放送された政権放送では、政権について5年間一度も不正に身を染めたり倫理に反するような事はしてこなかった。全ては歪められた情報によりもたらされたものであると自己弁解するシーンも見られていたらしいですが、見る人によっては秀逸なお笑いビデオとして受け止められるかもしれないですね > CD

 因みに、依然チュワン前首相(民主党最高顧問)が、総選挙になってから突然タクシン首相が民主主義とか政治改革とか言い出したのは、それだけ5年間に渡ってこれらを無視していたからだろうと皮肉っていました。

 一方、タイ・ラック・タイ党側がありがたいCDの配布を決定した一方で、上院議員のゲーオサン・アティポーティ氏を中心に法律の専門家や学術経験者等が執筆し、民主主義市民連合の集会参加者に配布する為に印刷したタクシン体制を批判する小冊子が、治安に脅威を与える恐れがあるとして19日夜半にドゥシット署によって差し押さえ応酬されるという事態になっていたようですが、公安警察局は昨日夜半に問題なしとして応酬した小冊子を返却する決定をしているようです。
posted by Jean T. at 02:14| 解散・選挙 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする