2007年05月21日

ISOC顧問、政府・評議会の対話路線に異議

 国内治安維持作戦司令本部顧問のパンロップ・ピンマニー大将は20日、個人的な見解であると断った上で、スラユット首相や国家安全保障評議会のソンティ議長が南部に於ける一連の不穏な動きに関係している分離主義組織関係者と協議を行う方針を明らかにしている事に対して、分離主義の存在を公的に認め、同時にイスラム諸国会議機構側も組織の存在を公的に認める事につながり組織側を利するだけであるとして反対の意向を明らかにしました。

 一方、先にゲリラ戦を仕掛けている分離主義組織側に対して当局側は不利な状況におかれているとの認識を示していたワンロップ大将は、今後の南部対策方針に関しては、地域住民と当局間の協調関係の創成に尽力すると共に、目には目を歯には歯をの戦略に依らない手段による組織の壊滅を目指していきたいと語っていました。

 また、組織側がワンロップ大将の復帰は情勢激化の起爆剤であると記したビラを撒いている事に関しては、あくまで自分に対して不満を持っている組織側の見解でしかなく、いずれにしても自信の現場復帰が情勢激化には繋がり得ないとの認識を示していました。

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南部情勢 (19-20日)

・19日19:00過ぎ、パッターニー県マーヨー都内で、バイクで路上を走行中だった52歳のイスラム系住民男性が、バイクに乗った二人組に銃撃され重傷。

・19日夜半、ヤッラー県ヤッハー郡内で、バイク二台に分乗した四人組の男がイスラム系住民宅に押し入り、室内でイスラムの礼拝中だった24歳の男性に向け銃を乱射し殺害。

・20日7:30前、ヤッラー県ガーバン郡内で、バイクの二人乗りで路上を走行中だった51歳と17歳の仏教系住民母子が、バイクに乗った二人組に銃撃され母親が重傷を負い、息子が死亡。

・20日14:00前、パッターニー県ノーンヂック郡内で、王室プロジェクト傘下の用水路建設現場で作業の為にバックホーを運転していた37歳の男性が、林の中に潜んでいた人数不明の一味に射殺された上で、遺体に火を放たれる。

・20日夕方、ナラーティワート県ウェーン郡中心部にある市場内に仕掛けられていた2発の爆発物がほぼ同時に爆発し、初期報道段階で20人前後が負傷。

・20日19:00過ぎ、ナラーティワート県タークバイ郡内で、バイクの二人乗りで路上を走行していた47歳と13歳のイスラム系住民父子が、バイクに乗った二人組に銃撃され父親が重傷を負い、息子が負傷。

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2007年05月20日

南部情勢 (18-19日)

・18日6:30過ぎ、ヤッラー県ヤッハー郡内で、人数不明の一味が小型トラックで通学路の安全確認作業を行っていた村長・副村長(何れもイスラム教徒)に向け銃を乱射し、約5分間(報道により10分間)に渡って銃撃戦を展開した後に逃走。この銃撃戦の際に村長の首元を一味側が撃った銃弾がかすり村長が軽傷を負う。

・18日18:30過ぎ、ナラーティワート県インゴー郡内で、市場に向かうために夫人(38)を助手席に乗せ車を運転していた警察爆発物処理班に所属する警察官(39)が、小型トラックに乗った3人以上と見られる一味に銃撃され警察官が死亡し夫人が重傷。

・18日閉会したパキスタンのイスラマバートで開かれていたイスラム諸国会議機構外相会議の席上で、タイ国境三県域内に於ける情勢は宗教的な問題による物ではなく政治、経済、社会面に於ける問題が背景にあるとした上で、平和的な手段を旨としたタイ政府側の対策方針を支持する決定が行われる。

・19日3:00過ぎ、ヤッラー県県都内にある治水灌漑局の資材倉庫が放火され全焼。放火された資材倉庫はパッターニー県の治水灌漑局に所属。

・19日朝、ヤッラー県県都内中心部の複数箇所で爆発物と見せかけた不審物が発見されると共に、爆発物を仕掛けたとする複数の脅迫電話が掛けられる。警察側は、一味側が不審物を放置し当局側を引き寄せた上で別に仕掛けた爆発物を爆発させる、ないしは不審物に紛れて本物の爆発物を仕掛けている恐れがあるとして周囲の警戒を強化うすると共に県都内中心部に入る車両やバイクに対する検問を強化。

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2007年05月18日

南部情勢 (16-17日)

・16日夜半、ナラーティワート県県都内で、バイクで路上を走行中だった元タムボン行政機構評議会議長の男性(48)が、小型トラックに乗った人数不明の一味に銃撃され死亡。

・16日夜半、ヤッラー県バンナンサター郡内で、自宅前にいた50歳の男性が付近に潜んでいた人数不明の一味に銃撃され死亡。

・16日夜半、ヤッラー県ヤッハー郡内で、バイクで路上を走行中だった50歳の元村長(イスラム教徒)が、付近に潜んでいた人数不明の一味に銃撃され死亡。

・17日0:30過ぎ、ナラーティワート県ランゲ郡内で、人数不明の一味が学校の警戒作業にあたっていた軍関係者に向け銃を乱射し、約5分間に渡って銃撃戦を展開。更に一味側は、応援に駆けつける途上にあった付近にあるタムボン行政機構庁舎の警戒作業にあたっていた軍関係者に向け再度銃を乱射し、10分間に渡って銃撃戦を展開した後に林の中に逃走。二件の銃撃戦で軍関係者2人が負傷。

・17日早朝、ヤッラー県バンナンサター郡内で、仏教系住民宅が放火され全焼。人的な被害は無し。

・17日8:30頃、パッターニー県ヤッラン郡内にあるタムボン行政機構庁舎前で、バイクに乗った二人組が出勤の為に小型トラックに乗車していたタムボン行政機構の職員男女に向け銃を乱射し、34歳の職員男性が重傷(報道により職員2人が負傷)。警察側は、一連の不穏な動き及び行政機構内の対立の両面で捜査。

・17日9:00前、ヤッラー県県都内中心部の民家前付近で小爆発が発生。爆発が発生した当時、僧侶が付近で托鉢中だったことから僧侶及び警護にあたっている当局関係者を狙った犯行との見方。幸い未明に降った大雨の影響で爆発物が充分に破壊力を発揮しなかったおかげで人的な被害は確認されていない。

・17日午前、ソンクラー県サバーヨーイ郡内で、バイクに乗った二人組が茶店内に向け銃弾三発を撃ち込み、店内にいた44歳のイスラム系住民男性が死亡。

・17日16:00過ぎ、ヤッラー県県都内で、イスラム教学校前の路上に仕掛けられていた爆発物が路上の警戒作業にあたっていた軍用車両の通過に合わせ爆発するも、充分な破壊力を発揮せず人的な被害は無し。

・17日夕方過ぎ、ナラーティワート県ルゥーソ郡内で、道路を渡る途上にあった49歳の村長(イスラム教徒)が、付近に潜んでいた人数不明の一味に銃撃され死亡。

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2007年05月17日

南部情勢 (14-16日)

・14日16:00前、パッターニー県ノーンヂック郡内で、タムボン行政機構職員の夫人を迎えに行くためにバイクで路上を走行中だった治水灌漑局所属の警備員男性(48、イスラム教徒)が、バイクに乗った二人組に銃撃され重傷。

・スラユット首相は14日、ヤッラー県内で身柄拘束された24人の容疑者の内、14人の容疑者が一連の不穏な動きに関与している事を認める証言を行っており、特に内4人に関しては、当局側が示した証拠に屈しベートンからヤッラー間の幹線上で発生した乗り合いワンボックスカー襲撃・仏教系乗客殺害事件への関与を認める証言を行っている事を明らかに。尚、残る14人は既に釈放済み。

・15日18:00前、パッターニー県ヤッラン郡内で、バイクの二人乗りで路上を走行中だった19歳(報道により20歳)のイスラム教徒の男女が、路上脇に潜んでいた人数不明の一味に銃撃され二人とも死亡。男性はラームカムヘーン大学に通う傍らパッターニー県イスラム教委員会が開設するイスラム教学校に通う学生で、また女性はバンコクにあるヤンヒー病院で看護士として働いていた。

・15日19:30前、ヤッラー県ラーマン郡内で、45歳の元タムボン行政機構評議会議員の男性が、バイクでイスラムの礼拝に向かう途上で路上脇に潜んでいた人数不明の一味に銃撃され重傷。実行犯は路上に鋲を撒いたり切り倒した立木を放置しながら逃走。

・15日21:00過ぎ、ナラーティワート県スンガイ・パーディー郡内で、イスラムの礼拝を終え帰宅の為に車で路上を走行中だった39歳のガムナンが、路上脇に潜んでいた2人以上と見られる一味に銃撃され死亡。死亡したガムナンは政府が進める麻薬撲滅政策に積極的に協力していた事で知られていた。

・政府は15日開かれた閣議の席上で、南部対策予算として国内治安維持作戦司令本部に対して10億バーツの予算の追加支出を決定。

・16日7:00過ぎ、ヤッラー県県都内で、女性警察官宅前に爆発物が置かれているのが発見され安全処理。

・16日11:00前、パッターニー県ヤッラン郡内で、車で路上を走行中だった38歳のタムボン行政機構次官が、バイクに乗った二人組に銃撃され重傷。二人組は当局側の追跡をかわすために鋲を路上に撒くと共に犯行に使用したバイクを捨て逃走。

・ソンティ陸軍司令官(国家安全保障評議会議長)は16日午前開かれたマスコミ関係者との懇親会の席上で、南部国境三県域内に居住していると見られる、また95%の確率で政治家では無いと考えられている、(一連の不穏な動きで中心的な役割を果たしていると見られる分離主義組織の)BRNコーディネートの幹部との対話が情勢解決の鍵を握るとの認識を示すと共に、イスラム諸国会議機構の干渉を防ぐためにも決して過激な報復行動に出ることなく平和的手段を旨に対策に努めることが重要であるとの認識を再確認。

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2007年05月15日

南部情勢 (13-14日)

・13日20:00過ぎ、ヤッラー県バンナンサター郡内で、学校が放火。更に21:00前には郡内の路上に鋲が撒かれると共に2発の銃声が聞かれるが、被害は未確認。

・14日5:30過ぎ、ヤッラー県ガーバン郡内で、46歳と41歳のイスラム系住民夫婦がゴム農園へ作業を向かうためにバイクの二人乗りで自宅を出たところで、付近に潜んでいた人数不明の一味に銃撃され2人とも死亡。

・14日7:00過ぎ、ヤッラー県バンナンサター郡内のゴム農園内で、38歳と30歳の仏教系住民夫婦が、付近に潜んでいた2人以上と見られる一味に銃撃され2人とも死亡。実行グループは夫の首を切断し、更に夫が護身用に所持していた拳銃を盗み逃走。夫は29人目の殺害後に首を切断された犠牲者。

・民主党のアピシット党首は14日、国内治安維持作戦本部顧問として現場復帰したワンロップ・ピンマニー大将に対して、一味側の思惑に嵌められ前政権時代と同じ轍を踏まない為にも、過激な戦力の行使を避け慎重を旨に対策にあたるよう要請。

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2007年05月14日

南部情勢 (11-13日)

・11日夕方過ぎ、ナラーティワート県ランゲ郡内で、バイクで路上を走行中だった26歳のイスラム系住民男性が、バイクに乗った二人組に銃撃され死亡。

・12日未明、ヤッラー県ターントー郡内で、イスラム系住民男性宅二軒が連続して放火され全焼。放火された家屋は出火当時何れも無人だったため人的な被害は無し。

・12日17:30過ぎ、パッターニー県サーイブリー郡内で、バイクで路上を走行中だった教師が、バイクに乗った二人組に銃撃され重傷。

・12日夜半、ヤッラー県ラーマン郡内で、近隣住民の家で行われていた結婚式に出席後帰宅の途上にあった村長と副村長(何れもイスラム教徒)が、車に乗った4人以上と見られる一味に銃撃され村長が死亡し副村長が重傷。尚、報道によっては結婚式に出席中に銃撃を受けたとするものも。

・13日8:00過ぎ、ヤッラー県ラーマン郡内で、自宅前にいた57歳のタムボン行政機評議会副議長が、バイクに乗った二人組に銃撃され重傷。当日は、スラユット首相を始めとする閣僚一行が南部視察の為にパッターニー県ヤッラン郡内にあるシリントン基地に到着する予定だった。

・13日午後、ヤッラー県バンナンサター郡内にあるゴム農園内で、イスラム系住民3人の他殺体が発見。

・13日午後、ヤッラー県ラーマン郡内で、村道の入り口付近に仕掛けられていた爆発物が発見され安全処理。

・13日20:00前、パッターニー県ヤッラン郡内で、ガソリンの給油を終えバイクで帰宅の途上にあった村長が、バイクに乗った二人組に銃撃され重傷。村長は重傷を負いながら所持していた拳銃で二人組に応戦するも、二人組は逃走。二人組の被害状況は不明。

・ナラーティワート県ランゲ郡内で9日に発生した軍関係者7人が死亡した爆破事件及び11日に発生した警察官2人が惨殺された事件に絡み、警察側は何れも15人強のメンバーで構成された同一グループによる犯行と断定すると共に、13日までに9人の容疑者に対して逮捕状の発行を請求。内リーダー格の40歳の容疑者は、ランゲ郡やヂョアイローン郡、ルゥーソ郡、スンガイ・パーディー郡内で発生した爆破事件等20以上の犯行に関与した容疑で既に逮捕状が発行されていた。

・13日から南部視察訪問中のスラユット首相は、分離主義組織側から対話実現に向けた前向きなシグナルが送られてきている事を明らかに。但し、対話実現の時期に関しては、実現に向けた戦略等の組み直し作業等が必要であるとして明言せず。この発言に先立って、PULO及びブゥーサートゥーの旧来の組織がスラユット首相が唱えた対話路線に前向きな反応を示していたが、両組織とも現在南部で発生している一連の不穏な動きには直接関与していないとの見方もあり、対話による効果を疑問視する声もある。

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2007年05月13日

情報当局、新たな破壊活動の計画を警告

 南部国境三県域内に拠点を置く情報当局は12日、イスラム諸国会議機構の会議の開催期間中に合わせた破壊活動が計画されている恐れがあると警告しました。

 尚、会議の詳細については報じられていませんが、おそらく15日から17日の日程でパキスタンのイスラマバードで開かれる同機構の外相会議の事を指しているものと思われます。

 情報当局によると新PULOと名乗る新興組織とマセー・ウセン容疑者が首領として取りまとめていると見られるBRNコーディネート及び南部国境三県域内全域に多数の活動拠点を持っていると見られるRKKが連携し、当局側を挑発し「力による住民弾圧」に出るよう仕向ける為に、RKK側が住民を動員したあらたな座り込み抗議活動を計画し、また新PULO及びBRNコーディネート側が、マレーシア領内から持ち込まれたパワージェル等を使用したバイク爆弾を中心とした連続爆破を計画している恐れがあり、これらの計画の背景にタイ国内に於ける分離主義運動に対するイスラム諸国の注目を得たいとの思惑があると見られているようです。

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2007年05月12日

南部情勢 (11日)

・11日10:30前、ナラーティワート県県都内で、自動車で路上を走行中だった同県ランゲ郡内在住の54歳(報道により45歳)の村長が、小型トラックに乗った人数不明の一味に銃撃され村長が死亡し、同乗していたタムボン行政機構副評議会副議長及び同評議員の2人が軽傷。(報道により副議長は現場から逃げ出し難を逃れた)死亡した村長は1ヶ月前に就任。

・11日11:30前、ナラーティワート県ランゲ郡内で、小型トラックに乗った6人前後と見られる一味が、村道の入り口に設けられていた検問所に向け小型榴弾を投げ込むと共に銃を乱射し、任務中だった警察官2人が死亡。実行グループは、死亡した警察官の制服にガソリンを撒き火を放つと共に拳銃等を盗み逃走。

・11日夕方前、ヤッラー県スンガイ・ゴーロック郡内で、バイクの二人乗りで路上を走行中だった、ラーチャパット大学ヤッラー校に通う男生とその友人(何れもイスラム教徒)が、バイクに乗った二人組に銃撃され男性が死亡し友人が負傷。男性等は、礼拝を終え帰宅の途上だった。

・スラユット首相は11日、融和策を放棄し厳格な手段で南部対策に乗り出すべきであるとの声があがっている事に関して、厳格な手段は使い方を誤れば地域内の対立を激化させ解決の糸口を見失う結果に繋がる恐れがあるとの認識を示した上で、あらためて融和策を基本においた対策に注力する方針を再確認。また、国家安全保障評議会のソンティ議長は、地元の宗教指導者や地域の指導者の協力の元で住民との理解の共有に努めると共に、住民の力を結集して解決に臨む事が重要であるとの認識をあらためて示す。

・2004年から現在までに南部に於ける一連の不穏な動きに関与した者の内、これまでに2005年3月28日に発生した警察官銃撃事件、2004年11月6日に発生した仏教系住民銃撃事件、2005年3月27日に発生した鉄道路線の警戒作業中だった当局関係車両を狙った爆破事件、2004年3月12日に発生した仏教系住民銃撃事件に関与し起訴された4人の被告に対して死刑判決が下されていた事が明らかに。

・ヤッラー県バンナンサター郡タリンチャン地区のタムボン行政機構評議会議長(イスラム教徒)は11日、同郡内で2日から10日まで行われていた幹線を封鎖した座り込み抗議活動により不便な生活を強いられたイスラム系住民の間で、座り込み抗議活動に対する不満が募っており、既に地区内13のコミュニティーの内12のコミュニティーが座り込み抗議活動を展開していた住民を排除した当局側の対応を支持し全面的に協力する姿勢を示している事を明らかに。尚、残されたコミュニティーは、依然一味側の影響下にあり早急な対策が必要であるとのこと。

・タクシン前首相爆殺未遂疑惑事件の際に更迭され、10日付けで国内治安維持作戦司令本部顧問として現場復帰したワンロップ・ピンマニー大将は11日、12日からの南部訪問に先立って現在の南部の情勢は、アフガニスタンの聖戦を模してあらゆる手段を講じゲリラ戦を仕掛けている分離主義組織に対して当局側が不利な状況におかれているとの認識を示す。また、グルーセモスク事件発生時の現場指揮官だった事でも知られるワンロップ大将は、現在南部国境三県域内の300の村が事実上分離主義組織側の支配下にある、ないしはシンパ住民が多いとされる危険ゾーン(赤色指定地区)として認定されている事を明らかに。

* 安全保障当局幹部の口からゲリラ戦(ソンクラーム・ゴーンヂョーン)という言葉を使用して情勢の説明がされるのは今回が初めてだと思います。

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2007年05月11日

南部情勢 (10日)

・10日6:00過ぎ、パッターニー県県都内中心部で、路上脇に仕掛けられていた爆発物が托鉢僧の警護作業にあたっていた軍関係者の通過に会わせ爆発し、軍関係者2人が軽傷。

・9日にナラーティワート県ランゲ郡内で発生した軍関係者7人が死亡する爆破事件に絡んで、10日朝までに現場付近で2人の容疑者が逮捕され武器類が押収。

・ヤッラー県バンナンサター郡内で路上を封鎖し座り込み抗議活動を展開してた住民達は10日午前、要求事項の一つである地域に駐留している軍の他地区への移動を軍側が受け入れると共に、残りの10人の容疑者が今週中に釈放される見通しになった事を受け散会に応じる。尚、バンナンサター郡及びターントー郡内複数箇所で展開されていた他の座り込み抗議活動は、強制排除に乗り出すとの副県知事側の最後通告を受け入れ9日夕方までに散会済み。この散会を受け長期間不通になっていた401号線ヤッラー・ベートン間が全面的に通行可能に。

・10日昼過ぎ、ナラーティワート県ルゥーソ郡内で、バイクで路上を走行中だった年齢不詳の仏教系住民男性が、バイクに乗った二人組に銃撃され死亡。

・10日昼過ぎ、ナラーティワート県県都内で、約100人の主に女性・子供で構成された住民が道路を塞ぎ、5日に逮捕された容疑者5人の釈放を要求し座り込み抗議活動を開始。容疑者5人は、大量の刃物を所持していたとして事情聴取の為に身柄拘束されていた。

・国家安全保障評議会のソンティ議長は10日、近日中にサウジアラビアを訪問し、同国の首相との間で両国軍の協力関係の強化及び関係改善に向けた話し合いを行う他、先にタイを訪問したイスラム諸国会議機構の事務局長からの招聘に基づき同事務局長と南部情勢を中心とした意見交換を行う予定であることを明らかに。

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2007年05月10日

南部情勢 (9日)

・9日朝、ヤッラー県ヤッハー郡内で、主に女性・子供で構成された住民約100人強が二手に分かれて道路を封鎖し、前日に発生した住民銃撃事件は当局側の仕業であると非難すると共に、早急に容疑者を逮捕するよう要求して座り込み抗議活動を開始。

・9日7:30過ぎ、パッターニー県サーイブリー郡内の病院前で、47歳の職員男性がバイクに乗った二人組に銃撃され死亡。

・9日午前、ヤッラー県内の複数箇所でグロンピナン郡内で逮捕された24人の容疑者の釈放を要求する座り込み抗議活動が展開されている事を受け、当局側は証拠不十分で釈放された12人を伴い住民達の説得にあたるが、住民達は説得を受け入れず全員の釈放が実現するまで座り込み抗議活動を展開する方針を確認。

・9日昼過ぎ、ヤッラー県ラーマン郡内で、バイクの二人乗りで路上を走行中だったイスラム系住民親子が何者かに銃撃され、41歳の父親が死亡し12歳の息子が重傷。

9日15:00前、ナラーティワート県ランゲ郡内で、路上の警戒作業にあたっていた軍関係者の車列の通過に会わせ爆発物が爆発し、7人(初期報道では4人)の軍関係者が死亡し複数人が負傷。実行グループは、軍関係者が所持していたM16等を強奪した上で路上に鋲を撒きながら逃走。

・9日16:30前、パッターニー県サーイブリー郡内で、バイクに乗った二人組が、路上を走行中だった小型トラックに乗っていた県土地改良局の職員3人に向け銃を乱射し、2人が負傷。

・9日18:00過ぎ、ナラーティワート県ルゥーソ郡内で、バイクで路上を走行中だった35歳のガムナンが、バイクに乗った二人組に銃撃され死亡。

・失踪したイスラム教弁護士の夫人としても知られるアンカナー・ニーラパイヂット女史(国家立法議会南部国境県問題調査検討委員会委員)は9日、南部国境三県域内で頻発している住民による抗議活動の背景に、依然地域の多くの住民が政府側から不当な扱いを受けているとの考えに固執している事があると指摘。特に非常事態令による逮捕状無しでの身柄拘束がイスラム系住民に対してのみ施行されているとの感情が強く、また当局側が容疑者の釈放に応じておきながら、約束が守られていない事が不満を爆発させる原因になっているとのこと。

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2007年05月09日

イスラム系住民約1,000人がインカユット司令本部を包囲・座り込み

 8日10:00前、イスラム系住民グループ約200人がパッターニー県ノーンヂック郡内にあるインカユット司令本部前に集まり、29日にヤッラー県グロンピナン郡内で事情聴取の為に同司令本部に連行された宗教指導者や聖職者を含む24人(報道により21人)の釈放が実現するまで抗議活動を継続すると宣言し座り込み活動を開始し、同日昼過ぎまでに1,000人近くの住民が同司令本部の主要な出入り口を封鎖し、同日16:00過ぎ現在遠巻きに住民等を包囲している当局側との間で膠着状態が展開されている。

 また一部報道によると、住民の内の一部グループが先鋭化し、小型トラックやバイク等で隊列を組み市中を煽動して回っている模様。

 当局側は、連行した容疑者が王室財団系の理事長を乗せた車列に対する襲撃事件等に関与した明確な証拠があるとして、住民側との交渉を拒絶すると共に、強硬的な手段による住民等の強制排除を視野に司令本部へ通じる全ての道路を封鎖すると共に住民等を遠巻きに包囲して動向を監視している。

 今回インカユット司令本部前で展開されている座り込み抗議活動では、従来と異なり男性の数が女性・子供の数を上回り、また女性・子供グループが男性グループを取り囲むようにして当局側と対峙するというフォーメーションを組んでいる事が確認されている。

 尚、住民グループが釈放を要求している容疑者が逮捕されたヤッラー県グロンピナン郡内の住民が、依然郡内を通る401号線を封鎖し座り込み抗議活動を展開している事から、インカユット司令本部前に集まった住民の中に容疑者の親族や同じ地区内に住む住民が含まれているかは不明。

 一方、ヤッラー県内では8日午前までに、一時散会を経て7日から再度401号線を封鎖し座り込みを展開している住民グループの他に、同郡内1ヶ所、ターン・トー郡内1ヶ所で別の住民グループが同様に401号線を封鎖し座り込み活動を展開している事が確認されている。

 また、この座り込みを後方支援するかの様に同県県都内の当局関係機関に、県都内の銀行や自動車・バイクのショールーム10ヶ所に爆弾を仕掛けたとする脅迫電話があった事が確認されている。

 この事態を受けヤッラー県の県知事は、急病人の搬送の為にヘリコプターを手配し緊急出動が可能な体制下におくと共に、関係当局に対して一時散会を挟んで延べ8日間に渡って座り込み抗議活動を展開しているグロンピナン郡内の住民を中心に現在座り込み活動を展開している住民を24時間以内に強制排除するよう指示。

 県知事によると、座り込み活動に参加しているのが主に女性や子供であると報じられているのは間違いで、実際には屈強な若者男性グループが後方で座り込み活動を支援しており、内何人かはRKKの構成員であると見られているとのこと。

(タイ時間 8日17:00掲載 18:20更新)

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南部情勢 (8日)

・8日朝、ヤッラー県ターントー郡内にあるゴム農園内(報道により路上)で、35歳の仏教系住民男性が何者かに射殺された上で遺体の一部を切断され火を放たれる。男性は8日未明に作業の為にゴム農園に出かけていた事が確認されている。

・8日朝、パッターニー県コークポー郡内で、バイクで路上を走行中だった25歳の仏教系住民男性が何者かに銃撃され死亡。

・8日昼前、パッターニー県ヤッラン郡内で、バイクで路上を走行中だった私服警察官が何者かに銃撃され重傷。実行グループは路上に鋲を撒きながら逃走。

・8日15:00過ぎ、パッターニー県ヤッラン郡内で学校2校が連続して放火。

・国家安全保障評議会は8日、レンジャー部隊28師団、2,800人を南部国境三県域に追加派遣する方針を決定。現在南部国境三県域には56師団が派遣されている。

・ティーラパット首相府大臣は8日、13日から14日の日程でスラユット首相が南部国境三県域及びアンダマン海域を視察訪問する事を明らかに。

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2007年05月08日

南部情勢 (6-7日)

・6日18:30前、パッターニー県サーイブリー郡内で、隣接するパナーレ郡内のタムボン行政機構次官の男性(36)がバイクで路上を走行中に、バイクに乗った二人組に銃撃され死亡。

・7日7:30前、ヤッラー県ターントー郡内で、ゴム農園へ作業に向かうためにバイク2台に分乗して路上を走行中だった3人の仏教系住民が、付近に潜んでいた人数不明の一味に銃撃され、70歳の男性と26歳の女性が死亡し60歳の男性が重傷。重傷を負った男性と死亡した女性は父娘。尚、報道によっては、ゴム農園内で作業中に銃撃されたとするものや、バイクの二人乗りで路上を走行中だった60歳と26歳の仏教系の父娘が、バイクに乗った二人組に銃撃され死亡と報じ、70歳の男性には触れていない報道もある。但しネーションの英文速報に記述された事件発生時間は完璧な間違い。(その発生時間以前に既に複数のタイ語報道でこの事件について報じられている)

・7日10:00前、ヤッラー県グロンピナン郡内で、前日に一端は散会したと伝えられていた主に女性と子供で構成された住民約200人が、再度401号線を塞ぎ容疑者21人全員の釈放を要求し座り込み活動を開始。住民等は、当局側が1ヶ月以内に容疑者の釈放に応じると約束した事を受け抗議活動を中止していたが、今回は21人全員の釈放が実現するまで座り込みを継続させると主張。

・7日11:00過ぎ、パッターニー県ノーンヂック郡内で、バイクで路上を走行中だった69歳の仏教系住民男性が、バイクに乗った二人組に銃撃され死亡。男性は元学校教師。

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2007年05月07日

南部情勢 (5-6日)

・5日深夜、ナラーティワート県ヂャネ郡内で、二人組の男がイスラム系住民の家に押し入り、一家に向け銃を乱射し、29歳の父親が死亡し4歳の息子が重傷。事件が発生した家では2日に義弟の軍関係者が同様な手口で殺害される事件が発生していることから、同一グループによる口封じの為の犯行との見方。

・6日6:30過ぎ、ヤッラー県ヤッハー郡内で、任務を終え臨時駐留地に戻る途上にあった30歳のレンジャー部隊員が、雑貨店前の椅子に座っていた二人組の男に銃撃され死亡。死亡したレンジャー部隊員は、仲間と一緒に徒歩で駐留地に戻る途中で、買い物の為に仲間と別れ雑貨店にむかっていたもので、目撃証言によると雑貨店前に置かれた椅子に座っていた男二人組が一端店に入って拳銃を取り出した上で銃撃した。尚二人組は現在逃走中。

・6日昼過ぎ、ヤッラー県グロンピナン郡内で、逮捕された容疑者の釈放及び駐留している軍関係者の地域外への撤収を要求して401号線を封鎖し座り込み抗議活動を展開していた主に女性・子供で構成された住民達は、副県知事及び失踪したイスラム系弁護士夫人のアンカナー・ニーラパイヂット女史等を交えた交渉の席上で、当局側が1ヶ月以内の容疑者の釈放及び軍の撤収を受け入れた事を受け、4日間続けた座り込みを中止し散会する事に同意。尚、一部報道は、住民達が釈放を要求している容疑者の親族が座り込み活動を展開している「住民」と面識が無いこと及び彼らの活動とは無関係であると証言したことが、交渉の決め手になったとの報道。また、一部報道は、今回散会した住民達の後方で新たに座り込み抗議活動を開始していた若者男性を含むイスラム住民側が、路上に立木等の障害物を置いて当局側の交渉の為の接近を拒んでいる為、6日夕方現在交渉の目処は立っていないと報じる。

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2007年05月06日

両宗派が座り込みを展開している機会に乗じた破壊活動を警告

 南部国境三県域に拠点を置く情報当局筋は5日、ヤッラー県のグロンピナン郡及びターントー郡内でイスラム系住民1グループ及び仏教系住民2グループが401号線を封鎖して抗議活動を展開している機会に乗じて、当局側にマークされている要注意人物の移動や次なる破壊活動実行に向けた準備が進められている恐れがあると警告しました。

 現在展開されている抗議活動は、逮捕された地元の宗教指導者や聖職者を含む21人の容疑者の釈放及び地域内に駐留するレンジャー部隊の域外への撤収を要求に掲げグロンピナン郡内の路上を封鎖し座り込み抗議活動を行い当局側との間で膠着状態を演じている主に女性や子供で構成されたイスラム系住民グループによるものと、座り込み抗議活動という手段を講じて容疑者の釈放を要求するイスラム系住民側の行動に抗議する為に仏教系住民グループがバンナンサター郡及び隣接するターントー郡内の路上で展開しているものとに分けられ、何れも5日で座り込み抗議活動開始から3日目を迎えていました。

  この抗議活動により、ヤッラー県県都からベートン郡間を移動する車は、一端マレーシア領内を迂回した移動を余儀なくされているようです。

 また、ネーション・チャンネルの報道によると、当局側はイスラム系住民側が釈放を要求している21人の容疑者の内、一連の不穏な動きへの関与を認めている者を除く容疑者の釈放に応じる姿勢を見せているものの、住民側は全員の釈放が実現しない限り座り込み抗議活動を止めないと応じ、当局側と膠着状態を演じているようです。

 情報当局筋によると、現在グロンピナン郡内で行われているイスラム系住民による座り込み抗議活動には、隣接するバンナンサター郡内の複数の集落に所在するRKK関係者約30人が、一部が抗議活動に合流し、また一部は後方から当局側の動向を監視し破壊活動実行に向けた体制て直しの為の情報収集にあたっている他、マレーシア領内から密入国しグロンピナン郡内に潜伏しているムジャヒディン・パッターニー(GIMP)の首領がインドネシアのアチェ州から密入国した破壊活動の指導者クラスの人物5人と共同でパッターニー国独立を視野に入れた破壊活動実行の為の機会を窺っている恐れがあるとのこと。

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南部情勢 (4-5日)

・4日9:00、パッターニー県県都内在住の仏教系・イスラム系住民で構成された無実のタイ市民パワー・ネットワーク21と名乗る団体関係者約200人強が県庁舎前に集まり、政府に対して成果が見られない融和策の放棄、一連の不穏な動きに関与した一味に対する厳格な取り締まり、住民の安全確保の強化等を要求。政府に対して10日間の猶予期間を与え、期間中に明確な回答が示されなかった場合は再度規模を拡大して抗議集会を開催する方針であるとの由。同様な要求は、先にヤッラー県県都内の仏教系住民団体であるテロ撲滅住民ネットワークが政府側に提示していた。

・4日夜半、ヤッラー県ターントー郡内で、人数不明の一味が自宅前にいたイスラム系住民親子3人に向けM79小型榴弾一発を投げ込むと共に銃を乱射し、46歳の男性及び11歳の娘と7歳の息子が死亡。男性は、コーランの勉強に出かけていた子供2人をバイクに乗せ自宅前に到着したところだった。(報道によっては自宅内で就寝中に襲撃と報じるものも)

・パイブーン社会開発・人間の安全保障大臣は4日、マレーシア国内への留学を希望している南部国境三県域内のタイ人学生に奨学金提供の用意があるとする同国教育相の提案に基づき、近々両国間で協議が行われる見通しになった事を明らかに。

・5日2:00頃、ヤッラー県グロンピナン郡内で、学校2校が連続して放火。

・5日早朝、ヤッラー県県都内を流れるパッターニー川で死後3日以上と見られるパッターニー県ヤッラン郡内在住の26歳のイスラム系住民の遺体が発見される。当局側は遺体から複数の打撲傷が確認されたことから、他殺及び転落等の事故の両面で捜査。

・5日朝、ヤッラー県内のバンナンサター郡及びターントー郡内の401号線上に何者かが立木や鋲を放置。401号線上では、イスラム系住民1グループ及び仏教系住民2グループが道路を封鎖し座り込み抗議活動を展開中。

・5日昼過ぎ、ヤッラー県バンナンサター郡内で、バイクで路上を走行中だった40歳の副村長(イスラム教徒)が、何者かに銃撃され死亡。

・5日17:30前、ヤッラー県県都内中心部にある学校裏手の旧市場付近の路上で爆発が発生し、付近で警戒作業中だった国境警備警察官2人が死亡し、2歳の女児を含む住民2人が重傷。実行グループ側は、路上の警戒作業の為にバイク3台に分乗して路上を走行中だった国境警備警察官6人の通過に会わせ爆発物を起爆したと見られる。

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2007年05月04日

南部情勢 (2-3日)

・1日昼過ぎ、パッターニー県ノーンヂック郡内在住の主に女性と子供で構成された住民約50人が県都内にある県イスラム教委員会事務所を訪れ、1日午前に同日早朝逮捕された男の釈放を要求する為の座り込み抗議活動を村道の入り口付近で行った際に、強制退去の為に周りを取り囲んだ軍関係者ともみ合いになり9歳の男児を始めとする20人の住民が負傷を負った他、25歳の住民女性をインカユット司令本部に連行する為に不当に身柄を一時拘束したとして、関係した軍関係者に対して法律に則った処罰を講じるよう訴える。

・2日20:00過ぎ、パッターニー県ノーンヂック郡内で、路上脇に潜んでいた3人組がバイクで路上を走行中だった50歳の元副村長(イスラム教徒)に向け銃を発砲し、応戦した元副村長と撃ち合いを演じた後に逃走。この撃ち合いで副村長が負傷。また、3人組の内少なくとも1人が副村長の応戦で負傷を負ったと見られるが捕捉には至らず。

・3日昼前、パッターニー県県都内中心部で、県都警察署所属の警察官が昼食を終え署に戻るために車に乗り込んだところで、小型トラックに乗った人数不明の一味に銃撃され負傷。尚、負傷を負った警察官及び一緒にいた警察官2人とも、ヤッリン郡内のエビ養殖場オーナーから用心棒代を巻き上げるなど日頃から悪名高い事で知られていたことから、個人的な恨みの可能性も捨て切れない。

・3日昼過ぎ、ヤッラー県ターントー郡内で、郡庁で開かれた月例会議への出席を終え帰宅の為にバイクで路上を走行中だった35歳の村長(イスラム教徒)が、小型トラックに乗った3人以上と見られる一味に銃撃され重傷。

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2007年05月03日

首相、南部を対象とした刑減免法の制定を支持

 スラユット首相は2日、南部国境三県内に於ける一連の不穏な動きに関与した者に対して更生・社会復帰を促し、域内に於ける和解推進に資する事を主眼に制定の提案がされている、南部を対象とした刑減免法の制定案に支持を表明した上で、既に第四地区国軍本部及び国内治安維持司令本部第四地区支所に対して刑減免法の制定を視野に詰めの検討を行うよう指示した事を明らかにしました。

 スラユット首相によると、現在来タイ中のイスラム諸国会議機構事務総長からも刑減免法の制定案に支持を得られているとのこと。

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南部情勢 (1-2日)

・1日18:00過ぎから20:00前にかけて、パッターニー県マーヨー郡内で学校及び保健所職員用住宅が連続して放火されいずれも全焼。人的な被害は無し。

・1日21:00前、ナラーティワート県インゴー郡内で、53歳のイスラム系住民男性が、自宅に押し入った2人以上と見られる一味に銃撃され死亡。

・2日0:00過ぎ、ソンクラー県サバーヨーイ郡内で、バイクに乗った二人組が自宅前にいたボランティア保健員の36歳のイスラム系住民男性に向け小型榴弾を投げ込むが、標的がはずれ男性は無傷。事件が発生したピヤン地区は、レンジャー部隊に対する銃乱射事件及び私立イスラム教学校に対する襲撃事件が連続して発生し、一時イスラム系住民が路上を封鎖しレンジャー部隊の撤退と私立イスラム教学校襲撃事件に関する中立的な捜査を要求する座り込み抗議活動を展開していた。

・2日14:00過ぎ、ヤッラー県ヤッハー郡内で、人数不明の一味が路上の警戒作業にあたっていたレンジャー部隊関係者を乗せた車両の通過に会わせ爆発物を爆破させた上で銃を乱射し、約10分間に渡って銃撃戦を展開した後に逃走。この爆破・銃撃戦でレンジャー部隊関係者3人が負傷。

・2日19:30頃、ナラーティワート県ランゲ郡内で、人数不明の一味が軍の駐留地付近にある自宅に所用で出かけていた軍関係者に向け銃を乱射し殺害した上で、応援に駆けつけた軍関係者の到着に会わせ爆発物を爆発させると共に約7分間に渡って銃撃戦を展開した後に逃走。この爆破・銃撃戦で軍関係者7人が負傷。

・2日、ヤッラー県県警察本部は、前日に同県グロンピナン郡内で幹部クラスと見られる者を含む10人強の容疑者が逮捕された事に対する復讐攻撃が計画されている恐れがあるとして、学校や保健所を始めとする県内の公共施設に対する警戒態勢を強化するよう指示。

・武器庫襲撃強奪・学校連続爆破が発生した2004年1月4日から今年4月30日までの間に、南部国境三県及び県境を接するソンクラー県4郡内で延べ166回の学校放火が発生(ヤッラー40、パッターニー56、ナラーティワート68、ソンクラー2)し、また71人の教師が一味側の襲撃の犠牲者になり、更に長期休みに入った今年3月16日以降にパッターニー県内で16ヶ所の学校が放火された他、合計で32ヶ所の学校が放火されていた事が明らかに。

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