2007年11月11日

南部情勢 (8-10日)

・8日未明、ヤッラー県グロンピナン郡内にあるAIS社とDTAC社の携帯電話用の電波塔やケーブルが連続して放火され、県内4郡内で携帯電話が一時不通になる。

・8日早朝、軍・警察の混成チームはナラーティワート県ルゥーソ郡内で集中摘発を行い、校長及び教師を射殺した容疑で30歳の男の身柄を拘束し、尿素系肥料やPVC管等の爆発物の製作に使用可能な部材や鋲等を押収。

・8日6:00過ぎ、ナラーティワート県ルゥーソ郡内中心部で、地元自治体首長付きの44歳の運転手が車を運転中に、人数不明の一味に銃撃され死亡。

・8日17:30過ぎ、ヤッラー県県都内ターセ地区で、バイク2台に分乗した4人組がバキュームカーに向け銃を乱射し、バキュームカーに乗車していた何れもイスラム教徒の男性3人が重傷。

・8日夕方過ぎ、ヤッラー県県都内サテーンノーク地区で、家具店前にいた45歳の店員男性(仏教徒)が、バイクに乗った2人組に銃撃され負傷。

・8日19:00前、ナラーティワート県ヂョアイローン郡内で、豪雨の最中に学校内に小型トラックで押し入った人数不明の一味(報道により5人組)が、学校の警備作業にあたっていた村自警組織員に向け銃を乱射し、村自警組織員2人が死亡し、2人が負傷。

・9日早朝、軍・警察の混成チームはヤッラー県県都内ターサープ地区内で集中摘発を行い、39歳(報道時より41歳)の私立イスラム教学校の宗教教師の身柄を拘束し、爆発物に使用可能な部材や爆発物を仕掛ける際に使用したと見られる園芸用の機具等を押収。宗教教師は取り調べに対して、地方選挙への出馬を妨害する為に何者かに嵌められたと主張。

・9日早朝、軍・警察の混成チームはナラーティワート県タークバイ郡内で集中摘発を行い、一連の不穏な動きに関与した容疑で女1人を含む5人の身柄を拘束。

・9日朝、ソンクラー県テーパー郡内で、分離主義組織関係者に銃器類を密売していた容疑で2人の男の身柄を拘束し、車内から密売用の銃弾を押収。

・9日朝、ヤッラー県ラーマン郡内の墓地内で、持病で死亡した村長の埋葬式に出席していた59歳の副村長(イスラム教徒)が、列席者に紛れ込んでいた2人組に銃撃され死亡。2人組は銃撃後の混乱に紛れて逃走。

・9日朝、ヤッラー県県都内4ヶ所で偽爆弾が仕掛けられ、爆発物処理班を始めとする当局関係者が翻弄される。

・9日8:00過ぎ、パッターニー県県都内で、バイクで路上を走行中だった51歳の男性が、バイクに乗った2人組に銃撃され重傷。男性は、県商業会議所会頭の甥。警察側は、男性が経営する自動車部品販売店兼修理工場が絡む係争が事件の背景にある可能性が高いとの見方。

・9日夜半、パッターニー県マーヨー郡内の検問所で、麻薬類とされるグラトームの葉106Kg(報道により115Kg)や咳止め薬48本を密売目的で所持していた容疑で41歳と18歳の父子を逮捕。男はグラトームの葉はハート・ヤイ(報道によりトラン県ナーヨーン郡)からナラーティワートへ依頼されて搬送する途上だったと証言。警察側は、押収されたグラトームの葉が、分離主義組織の実行部隊関係者が破壊活動前に使用する予定のものだった可能性を含め捜査。南部では、分離主義組織側が宣誓の儀式や破壊活動に着手する前に向精神性があるグラトームの葉を咳止め薬と一緒に使用する事があると言われている。

・9日深夜、ヤッラー県バンナンサター郡内で、モスクでの礼拝を終え帰宅途上にあった45歳と25歳の母子が、村道脇に潜んでいた人数不明の一味に銃撃され死亡。事件発生の警察への通報は翌日朝まで為されなかった。警察側は、死亡した母子が元民主党所属下院議員の一族で、ある政党の票の取りまとめ役をやっていたことから、個人的な係争または政治絡みの線が濃いとの味方。

・9日深夜、ナラーティワート県県都内で、自宅前で友人と談笑中だったタムボン行政機副評議会議長(46)が、何者かに銃撃され副議長と20歳の友人が死亡し、30歳の友人が重傷。3人は何れもイスラム教徒。

・10日朝、ヤッラー県県都内中心部にある旧市場付近にある電柱脇に仕掛けられていた爆発物が爆発したが幸い人的な被害は無かった。使用された爆発物は時限発火式で、付近でゴミの収集作業にあたる自治体職員を狙って仕掛けたと見られるが、幸い当日はゴミ収集車の現場への到着が遅れていた。但し、報道によっては付近にある警察の詰め所にいる警察官を狙って遠隔起爆式の爆発物を仕掛けたが、たまたま警察官が詰め所にいないときに爆発物が独りでに爆発したとするものもある。

・10日夜半、パッターニー県県都内で、村道内をバイクで走行中だった44歳のイスラム系住民男性が、路上脇に潜んでいた人数不明の一味に銃撃され重傷。

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2007年11月08日

南部情勢 (7日)

・7日7:30過ぎ、パッターニー県パナーレ郡内で、爆発物処理班が橋付近で発見された爆発物の回収処理作業中に取り扱いを誤り爆破させてしまい、1人が死亡し3人が負傷。但し、報道によっては人数不明の一味が爆発物処理班が回収処理に着手した頃を見計らって爆発物を起爆させたとするものもある。

・7日8:00前、ヤッラー県県都内にあるイスラム教学校の正門前付近で、同校に通う21歳の男性が、付近で待ち伏せしていた2人組の男に銃撃され死亡。2人組はバイクに飛び乗り逃走。

・7日昼前、ヤッラー県バンナンサター郡内で、人数不明の一味が村自警組織の訓練会場に向かう途上にあった軍関係者を乗せた車の通過にあわせて爆発物を爆破させた上で、銃を乱射し、軍関係者1人が死亡し、軍関係者3人及び付近にいた住民2人が負傷。

・7日夕方前、パッターニー県ノーンヂック郡内で、バイクで路上を走行中だった49歳の仏教系住民女性が何者かに銃撃され死亡。

・7日、ナラーティワート県の教師組合は、前日に県内で校長と教師が射殺される事件が発見した事を受け、61の学校を確信出来る安全確保体制が確立されるまでの期間休校にする方針を決定。

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2007年11月07日

南部情勢 (6日)

・6日6:00過ぎ、ヤッラー県県都内ターサープ地区内で、路上の警戒作業にあたっていた軍関係車両の通過に会わせ中央分離帯に仕掛けられていた爆発物が爆発したが、幸い車両の通過後に爆発が発生した為軍側に人的な被害は無し。

・6日11:00前、ナラーティワート県ランゲ郡内で、バイクで路上を走行中だった48歳のイスラム系住民男性が何者かに銃撃され死亡。また、主に女性・子供で構成された約50人の住民が遺体が搬送された男性の自宅周辺を取り囲み警察側の遺体の検証を拒む場面も見られた。

・6日午前、ヤッラー県ヤッハー郡内の山間部で、10人前後の不審な者を見かけたとの通報に基づき駆けつけた軍・警察の混成部隊に対して人数不明の一味が銃を乱射し、約20分間に渡って銃撃戦が展開され、一味側1人が死亡。当局側は、銃撃戦の際に2-3人の一味が負傷を負っていると見て周囲一体を閉鎖し行方を追っている。

・6日14:30過ぎ、ナラーティワート県ルゥーソ郡内で、帰宅の為にバイクで路上を走行中だった学校長と教師が何者かに銃撃され死亡。

・6日15:00過ぎ、パッターニー県ガポー地区内で、路上の警戒作業中だった郡警察署関係者と人数不明の一味との間で約15分間に渡る銃撃戦が発生したが、警察側に人的な被害は無し。前後して、人数不明の一味が応援に駆けつける軍関係者が通行する道路上に鋲を撒き通行を妨害した上で車列に向け銃を乱射し、軍関係者2人が負傷。

・6日16:00過ぎ、ヤッラー県県都内中心部にある新市場内にある食品販売店付近に仕掛けられていた爆発物が爆発し、市場に買い出しに来ていた住民等26人前後が負傷。爆発が発生した地点は、2日に10人が負傷を負った爆発が発生した地点から約10メートル離れた地点で、付近には県中央モスクがある。

・6日18:00前、ヤッラー県ヤッハー郡内で、同日午前に発生した一味側1人が死亡した銃撃戦発生現場の検証を終えた法務省科学捜査研究所のポンティップ所長代行等を乗せた車列を狙ったと見られる19Kg重量の爆発物が路上に仕掛けられているのが発見され、回収処理される。

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2007年11月06日

新たな攻撃の前触れ? ナラーで塩酸爆弾により住民2人が重傷

 5日6:30過ぎ、ナラーティワート県ヂョアイローン郡内の路上で、徒歩で並行して通る鉄道路線の安全確認作業中だった軍関係者の通過に会わせ塩酸液が混入された爆発物が爆発し、たまたま付近にいた29歳(報道により30)と15歳(報道により16)のイスラム系住民男性2人が重傷を負った。

 事件発生を受け当局側は、従来の鋲等が飛散する仕掛けの爆発物だけでは厳重装備の当局側に危害を加える事が出来ないと悟った分離主義組織側が、新たに比較的入手しやすい塩酸を使用した無差別攻撃色が強い爆発物を使用した攻撃に切り替えた恐れがあるとして警戒態勢を強化した。

 また、当局側は、起爆に使用されたリモートコントロールの使用履歴等の調査により、一味側が用意した35発の爆発物の内、同郡内で2発、スンガイー・ゴーロック郡内で1発が起爆されていたことが確認されたことから、残る32発が新たな攻撃の為に仕掛けられている恐れがあるとして、域内に於ける不審物に対する警戒を強化して臨んでいることを明らかにした。

 更に、同県ルゥーソ郡内では5日17:30前、3-4人と見られる一味が路上に切り倒した立木を放置しイスラム教宗教指導者の月例会議への出席を終えた宗教指導者等4人を乗せた車の通行を妨害した上で車に向け銃を乱射し、車内にいた56歳と59歳の宗教指導者が死亡し、42歳と81歳の男性が重傷を負った。

 一方、ヤッラー県内では4日21:00過ぎラーマン郡内で、人数不明の一味が警察の検問所に向け銃を乱射し、数分間に渡って銃撃戦を展開した後に逃走するという事件が発生したが、幸い警察側に人的な被害は無かった。

 同郡内では、5日朝に郡内4ヶ所(報道により5ヶ所)に爆発物を仕掛けたとの脅迫電話があり、当局側が爆発物の回収作業に奔走する事態になったが、何れの地点でも爆発物や不審物は発見されなかった。

 更に、同県ヤッハー郡内では5日9:30前に、郡庁舎内で開かれる月例の村長会議に出席する為に村長を乗せ郡庁に向かっていた車が人数不明の一味の銃撃を受け、車内にいた何れもイスラム教徒の村長、副村長及び運転をしていた郡庁付きの自警組織員の3人が死亡した。但し、報道によっていは車内にいた村長と自警組織員の2人が死亡とするものもある。 また、グロンピナン郡内では5日16:30過ぎ、バイクに乗った2人組が郡庁の住民登録担当次官(46)が運転する車に向け銃を発砲し、次官が負傷を負ったが、同乗していた郡庁の女性職員は難を逃れた。

 また、パッターニー県ヤッラン郡内で5日16:00前、夫人を後部座席に乗せバイクで路上を走行中だった軍関係者が、バイクに乗った2人組に銃撃され軍関係者が重傷を負い、夫人が軽傷を負った。

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2007年11月05日

南部情勢 (3-4日)

・3日朝、パッターニー県ガポー郡内で、ゴム農園内での作業を終え帰宅のために路上脇を歩行中だった29歳の仏教系住民男性が、バイクに乗った2人組に銃撃され負傷。

・3日11:00過ぎ、ナラーティワート県シーサコン郡内で、バイクの2人乗りで路上を走行中だった23歳と19歳のイスラム系住民男性が、路上脇に潜んでいた5-6人と見られる一味に銃撃され23歳の男性が重傷。19歳の男性は難を逃れる。

・3日18:30過ぎ、ナラーティワート県ランゲ郡内で、バイクで路上を走行中だった39歳のイスラム系住民男性が、路上脇に潜んでいた人数不明の一味に銃撃され死亡。男性は村自警組織員。

・4日未明、ヤッラー県バンナンサター郡内で、何れも30歳のイスラム系住民夫婦が、家に押し入った2人以上と見られる一味に銃撃され死亡。

・4日未明、陸軍第四特務部隊はソンクラー県テーパー郡内で発生した市場爆破事件等に関与した容疑で逮捕状が発行されていたパッターニー県コークポー郡在住の30歳の男の身柄を拘束。男は、分離主義組織の地域幹部として複数の爆破や襲撃に関与していたと見られる他、テロの訓練を受けさせる為にシリアに派遣する人員の選定を組織内で任されていたと見られる。

・4日早朝、ヤッラー県ラーマン郡内で、2ヶ所に渡って線路の固定用ボトルが大量に取り外され、一部区間ではコンクリート製の枕木8枚が持ち去られる。この影響でヤッラーからスンガイ・ゴーロック間の鉄道の運行が一時運休となるが午後過ぎまでに全面復旧。

・4日朝、軍当局は2日にヤッラー県県都内にある市場で発生し10人が負傷を負った爆破事件に関与した容疑で6人の身柄を県都内で拘束し、パワージェルや RDXの成分が検出されたオイルの容器等を押収。

・4日朝、ナラーティワート県ルゥーソ郡内で、集中摘発作業中だったレンジャー部隊関係者と人数不明の一味との間で銃撃戦が二ヶ所でほぼ同時に発生し、銃撃戦により重傷を負った39歳のイスラム系の男の身柄が取り押さえられる。軍側は男の回復を待って取り調べを行う方針。

・4日午前、パッターニー県コークポー郡内で、ソムタム屋を経営する32歳の仏教系住民女性が、店内に押し入った2人組の男に銃撃され死亡。

・4日昼過ぎ、ナラーティワート県ランゲ郡内で、ゴム農園内での作業を終えバイクの2人乗りで路上を走行中だったイスラム系住民夫婦が、路上脇から飛び出してきた1人の男に銃撃され60歳の夫が死亡。妻は難を逃れる。一部報道は男性が当局の情報要員だったと報じる。

・4日午後、スラーッターニー県県都の警察当局は、県都内にある中央モスク内で南部国境三県域内に於ける一連の不穏な動きに関与した容疑で何れもヤッラー県バンナンサター郡出身の49歳と40歳の男の身柄を拘束。

・4日16:30前、パッターニー県県都内で、バイクで路上を走行中だったノーンヂック郡内にある私立イスラム教学校に通う17歳の男性が、バイクに乗った2人組に銃撃され死亡。

・4日夜半、ヤッラー県バンナンサター郡内で、人数不明の一味が村道内を走行中だったイスラム系住民一家を乗せた車に向け銃を乱射し、車内にいた59歳と12歳の父と息子が死亡し、50歳と16歳の母と息子が負傷。 59歳の父親は地元の宗教指導者。

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2007年11月04日

BRNが南部国境三県域で大規模な破壊活動を計画と警告

 安全保障当局の高官筋は3日、非公然分離主義組織のBRNコーディネートが南部国境三県及びソンクラー県内4郡をターゲットにした破壊活動を計画している恐れがあると警告した。

 集中摘発等により分離主義組織側が当局側に抑え込まれている状況を打破し、体制を立て直す目的があると見られる。

 高官筋によると、今月初めにBRNコーディネートの首領と目されるマセー・ウセン容疑者やイスマーエー・ラヤロン容疑者を始めとする12人の幹部が破壊活動の実行に向けた謀議をマレーシア領内で行い、その際に総額900万バーツを各地の実行部隊に支給する方針を決定した他、100丁以上の最新鋭の銃器のタイ領内への搬入も幹部側から指示されているという。

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2007年11月03日

ヤッラーの市場で爆破、10人が負傷

 2日15:00頃、ヤッラー県県都内中心部にある新市場内の豚肉販売店付近で爆発が発生し、初期報道段階で10人(警察官3人、商人3人、一般人4人)が負傷を負った。

 ワチラロンコン王子が進めていた仏教系住民救済プロジェクトにより寺院の敷地内に設けられた避難生活用の居住地に1日に一時帰宅から戻ってきたばかりの仏教系住民等が生活用品等の買い出しに来ている最中に爆発が発生したことから、これら王室プロジェクトにより恩恵を受けている仏教系住民をターゲットに爆発物を仕掛けたと見られるが、一部の報道は買い出しに来た警察官をターゲットに爆発物を起爆させたとの見方を伝えている報道もある。

 プロジェクト関係者によると、少なくとも居住地の住民3-4人が爆発による被害にあっていると見られる。

 一方、ナラーティワート県ランゲ郡内では1日6:00前、民家に潜んでいた5-6人と見られる一味が警戒作業中だった軍関係者に向け銃を乱射し、数分間に渡って銃撃戦を展開した後に逃走するという事件が発生したが幸い軍側に人的な被害は無かった。また、事件発生後に一味が潜んでいたと思われる民家内で行われた強制家宅捜索により、村長経験者名で登録されている拳銃1丁やイスラム系住民の身分証明書が入った財布等を押収した。

 更にランゲ郡内では1日16:30過ぎに、友人宅へ徒歩で向かっていた42歳のイスラム系住民男性が、小型トラックに乗った人数不明の一味に銃撃され死亡し、同日19:30過ぎにはバイクの2人乗りで路上を走行中だった45歳と25歳のイスラム系住民男性が、路上脇に潜んでいた人数不明の一味に銃撃され2人とも重傷を負い搬送先の病院で死亡した。2人は何れも村自警組織に所属していた。

 また、パッターニー県県都内では2日夕方過ぎ、バイクの2人乗りで路上を走行中だった46歳と30歳の母子が、バイクに乗った2人組に銃撃され死亡した。 但し、報道によっては事件は同県ノーンヂック郡内で発生し、被害者は46歳と29歳の母子で両名とも銃撃により重傷を負ったとするものもあるが、名前が前報道とは異なっている。

 更に、ほぼ同時刻に同県ノーンヂック郡内で、14歳の息子を後部座席に乗せバイクで路上を走行中だった58歳の村長が、バイクに乗った2人組に銃撃され死亡した。

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2007年11月01日

バンナンサターで民間車両に向けた銃乱射で7人が負傷

 31日昼過ぎ、ヤッラー県バンナンサター郡内のゴム農園に通じる人気の無い路上で、付近に潜んでいた6-8人組と見られる一味が住民等10人を乗せた小型トラックに向け銃を乱射し、護身用の拳銃を携帯していた住民等との間で約5分間に渡り銃撃戦を展開した後に逃走し、銃撃及び銃撃戦より住民7人が負傷を負った。負傷者の内4人前後は重傷。

 小型トラックに乗っていた住民は何れも仏教徒だったと見られる。

 当局側は、前日に同郡内で発生した強制家宅捜索作業中の郡警察署関係者と一味側との銃撃戦により、一味側2人が死亡した事に対する報復及び潜在力を誇示する目的で及んだ犯行と見て一味側の行方を追っているとした。

 一方、パッターニー県サーイブリー郡内では31日15:30過ぎ、バイク2台に分乗した4人組が郡庁付きの副徴兵責任者運転の小型トラックに向け銃を乱射し、副徴兵責任者が搬送先の病院で死亡し、同乗していた郡庁の女性職員が重傷を負った。

 更に、事件の現場検証に向かった当局関係者の到着に会わせ被害車両の下に仕掛けられていた爆発物が爆発し、自警組織員3人が軽傷を負った。

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2007年10月31日

ナラーティワートの県都内10ヶ所、ゴーロック2ヶ所で連続爆破

 30日20:00過ぎ、ナラーティワート県県都内にあるカラオケ店10ヶ所(報道により9ヶ所)で連続して爆発が発生し、31日10時までに5人の負傷が確認され、内1人の死亡が同日昼前までに確認された。

 爆発物は何れも、爆発発生直前に客を装って各店内に入り込んだ一味側が従業員等の隙を見てソファーの下等に仕掛けられたと見られ、何れも1Kg重量程度の時限発火式の爆発物が使用されたと見られる。

 またこの連続爆破に絡んで、当局関係者の姿を見て逃げ出した不審な若者3人の身柄を拘束し県都警察署内で事情聴取が行われている。

 一方、同県スンガイ・ゴーロック郡内中心部では31日6:30過ぎ、飲食店(ヂャームヂュリー・ホテル付近)及びガソリンスタンド付近(報道により氷販売店と運動広場の近く)に仕掛けられていた爆発物がほぼ同時に爆発し、初期報道段階で付近にいた住民2人が軽傷を負っている。但し報道によっては、人的被害は無かったとするものもある。

 また、前後して郡内のバスターミナル付近と飲食店付近の2ヶ所で5-7Kg重量の爆発物が発見され回収処理されている。

 更に、ヤッラー県ヤッハー郡内では31日10:00過ぎ、人数不明の一味が検問作業中だったレンジャー部隊関係者に向け銃を乱射し、約10分間に渡って銃撃戦を展開した後に逃走するという事件が発生したが、初期報道段階では人的な被害は確認されていない。

 また、パッターニー県サーイブリー郡内では31日朝、バイクで路上を走行中だった37歳のイスラム系住民男性がバイクに乗った2人組に銃撃され死亡した。

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バンナンサターで銃撃戦、一味側2人を射殺

 30日18:00過ぎ、ヤッラー県バンナンサター郡内で、7-10人と見られる一味が強制家宅捜索中だった郡警察署関係者に向け銃を乱射し、約10分間に渡って銃撃戦を展開した後に逃走する事件が発生し、銃撃戦により一味側2人(報道により3人)が死亡した。30日21:00現在警察側の人的な被害は確認されていない。

 今回行われた強制家宅捜索は、分離主義組織関係者が潜伏しているとの情報に基づき行われたもので、この捜索により銃器類1丁や手投げ弾等が押収されている。

 当局側は、残った一味側が銃器類を所持したまま逃走していると見て緊急配備を敷いて行方を追っている。逃走中の一味の内少なくとも2人は銃撃戦の際に負傷を負っていると見られる。

 一方先立つ、30日16:00前、ナラーティワート県ヂョアイローン郡内で、二手に分かれた人数不明の一味がバイク4台に分乗して路上の警戒作業にあたっていた軍関係者8人の通過に会わせ爆発物を爆破させると共に銃を乱射し、数分間に渡って銃撃戦を展開した後に逃走し、爆破及び銃撃戦により軍関係者1人が死亡し1人が重傷を負った。

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南部で母娘や宗教教師、教師夫婦等が連続して銃撃

 30日朝、南部国境三県域の視察訪問に向かったアヌポン陸軍司令官を始めとする陸軍五大幹部の到着を迎え撃つように母娘や宗教教師、教師夫婦等が連続して銃撃された。

  30日7:00前、ヤッラー県ラーマン郡内で、娘を学校に送り届けるためにバイクの二人乗りで路上を走行中だった32歳と13歳の仏教系住民母娘が、人気の無い路上を走行中に、バイクに乗った2人組に銃撃され母娘とも重傷を負い、搬送先の病院で死亡した。(尚、同日昼時点のテレビ報道では母親のみが搬送先の病院で死亡し、娘は集中治療室で治療中と報じるものもあった。)

 同郡内では先立つ6:30前に、ゴム農園内で作業中だった42歳の郵便局職員の男性(イスラム教徒)が、人数不明の一味に銃撃され軽傷を負っていた。

 また、同県県都内では30日8:30前、バイクの2人乗りで路上を走行中だった何れも仏教徒である52歳の学校教師と49歳の夫人が、バイクに乗った2人組に銃撃され2人とも重傷を負い、同県グロンピナン郡内では、29日夜半に29歳と21歳のイスラム系住民夫婦が、自宅内に押し入った2人以上と見られる一味に銃撃され死亡した。

 一方、ナラーティワート県ルゥーソ郡内では30日8:30前、郡境を接するヤッラー県ラーマン郡内の私立イスラム教学校(初期報道段階では一般校と報じるものも)へ向かうためにバイクで路上を走行中だった54歳のイスラム教教師が、路上脇に潜んでいた人数不明の一味に銃撃され死亡した。男性はルゥーソ郡周辺を統治していた旧領主の家系。

 その他、ナラーティワート県シーサコン郡内で30日13:30過ぎに、バイクで路上を走行中だった27歳のイスラム系住民男性が何者かに銃撃され重傷を負った。

 また、パッターニー県の県都とシーサコン郡内で30日午前、何れもイスラム系の住民男性が何者かに銃撃され死亡したとの報道があるが、複数の報道では確認できず、また30日21:00現在、被害者の詳細を始めとする事件の詳細も確認する事が出来ない。

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2007年10月30日

南部情勢 (26-29日)

・26日夜半、ナラーティワート県ルゥーソ郡内で、臨時駐留地正面の市場へ買い出しに出かけていた軍関係者2人が、人混みに紛れていた6人組に取り囲まれた上で銃撃され1人が死亡し1人が重傷。

・27日夕方過ぎ、パッターニー県ノーンヂック郡内で、バイクに乗った2人組が建設作業員を後部荷台に乗せ走行中だった建設業者運転の小型トラックに向け銃撃。幸い人的な被害は無し。

・27日夜半、ヤッラー県ベートン郡内で、茶店での飲食を終え帰宅の為バイクの2人乗りで村道内を走行中だった68歳と58歳のイスラム系住民男性がバイクに乗った2人組に銃撃され、68歳の男性が死亡し58歳の男性が重傷。死亡した男性はベートン郡庁付きのボランティア要員。

・28日午前、ナラーティワート県ルゥーソ郡の警察当局は、26日に発生した軍関係者2人が6人組に銃撃され1人が死亡した事件に絡んで、地元在住の25歳のイスラム教徒の男の身柄を拘束した事を明らかに。男は犯行時に落とした財布を捜すためにバイクで現場に戻ってきたところで身柄を拘束された。これまでの調べで男の指から硝煙反応が確認されているが、男は容疑を否認しているという。

・28日昼過ぎ、パッターニー県ヤッリン郡内で、タムボン行政機構主催のサッカーの試合会場から帰宅する為にバイクで路上を走行中だった同機構副議長(51)が、バイクに乗った2人組に銃撃され死亡。

・28日午後、パッターニー県県都内を流れるパッタニー川内で同県ノーンヂック郡内在住の17歳のイスラム系住民の手足を縛られた上で刺殺された遺体が発見される。男性は3日前に村内にある茶店に出かけた後行方不明になっていた。

・28日午後、ヤッラー県県都の警察当局は、ターサープ地区在住の26歳のイスラム教徒の男を7件の殺人事件、4件の殺人未遂事件及び1件の爆破事件に関与した容疑で逮捕。男はRKKの実行部隊員と見られる。

・29日早朝、軍・警察の混成部隊は、一味側が新たな破壊活動実行に向けた準備を進めているとの情報に基づきナラーティワート県県都内19ヶ所で集中摘発を行い、14人の身柄を拘束し銃器類等を押収。14人は何れも県都内、ターク・バイ郡、ランゲ郡等で発生した爆破・襲撃事件に関与した容疑がもたれている。また、身柄拘束の際に26歳の男が38mm口径の拳銃を発砲し抵抗する場面も見られた。

・29日17:00前、パッターニー県県都内で、37歳の自警組織地区隊長兼イスラム教地区委員会委員の男性がバイクで路上を走行中に何者かに銃撃され死亡。男性が県都内で発生した警察官が殺害され首を切断された事件の実行グループに関係すると思われる情報を当局側に提供していたことから、口封じの為の犯行と見られる。

・29日20:30過ぎ、ヤッラー県ラーマン郡内で、54歳の副村長が茶店店内で飲食中に何者かに銃撃され重傷。

・29日21:00前、ヤッラー県バンナンサター郡内で、イスラム系住民夫婦が銃撃を受け死亡。事件の発生状況等に関しては同日23:00までの報道では確認できず。

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2007年10月28日

ナラーティワートで爆破、パッターニーでは首切断

 27日8:00頃、ナラーティワート県ランゲ郡内にあるタイ国鉄タンヨンマス駅前にある飲食店付近に仕掛けられていた爆発物が爆発し、店内で飲食中だった仏教系の女性(75、報道により40)1人が死亡し12人前後が負傷を負った。事件発生当時、店内は托鉢僧への喜捨を終えた仏教系住民で賑わっており、被害者の多くが仏教系住民だった。実行グループ側は爆発力を強める為に携帯電話を使用した遠隔起爆式の爆発物を調理用のガスボンベ脇に仕掛けていた。

 事件が発生したランゲ郡内では、分離主義組織側が摘発を強化している当局側に対する報復及び潜在力を誇示する目的で郡内の鉄道駅や人が集まる場所をターゲットにした破壊活動が計画されている恐れがあるとして警戒態勢が強化されていた。また、事件が発生したタンヨンマス駅周辺は、これまでにも度々破壊活動のターゲットになってきた。

 また、一部報道は、当局側が現場検証作業中に新たに別の爆発物を発見し安全処理に取りかかったと報じているが、その後の状況に関しては報じられておらず、また複数の報道で同様な報道を確認することができないことから誤報だった可能性もある。

 ナラーティワート県内では26日早朝、ヂョアイローン郡内を通る線路脇に仕掛けられていた爆発物が、線路上の安全確認作業にあたっていた軍関係者の通過にあわせ爆発し、軍関係者3人が負傷を負うという事件が発生していた。

 一方、パッターニー県ノーンヂック郡内では27日朝、王室プロジェクトの模範農場入り口付近でイスラム系住民男性の首が切断された死後5時間前後経ったと見られる遺体が発見された。殺害された男性はヤッラー県ヤッハー郡内の治安担当副村長で前日夜半から行方不明になっていた。尚、切断された頭部は、約10メートル離れた路上脇で発見されている。

 また、ヤッラー県バンナンサター郡内では26日昼過ぎ、バイクで路上を走行中だった27歳のイスラム系住民男性が、バイクに乗った2人組に銃撃され死亡した。

 一方、ナラーティワート県の警察当局は26日早朝、スンガイゴーロック郡内で発見押収された3,000万バーツの現金絡みで新たに10人の容疑者の身柄を拘束した。10人は何れも同じ麻薬密売組織に属すると見られ、また一部の容疑者から、新たに大物実業家や地方行政組織の幹部クラスを含む複数の大物麻薬密売人が県内のウェーン郡やランゲ郡、スンガイゴーロック郡内に潜伏中であるとの証言が得られているという。

 また、ヤッラー県県都の警察当局は26日夜半、9月にポセーン地区内で発生したイスラム系住民銃撃事件に関与した容疑で29歳と22歳のイスラム系住民兄弟の身柄を拘束した。兄弟は犯行への関与を否定しているという。

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2007年10月25日

第四方面軍、384人の南部国境三県域内への移動を禁止

 第四地区国軍本部は24日、384人の個人に対して向こう6ヶ月間に渡ってソンクラー県及び南部国境三県への移動及び居住を禁止する措置を講じた事を明らかにした。

 同本部によると、この措置は地域内の安全保障を脅かし、また正常化推進作業を阻害する恐れがある特定の個人を対象にしたもので、2004年に域内を対象に発布された非常事態令第11条7項の規定に基づき禁止措置が講じられた。

 一方、ナラーティワート県内では24日早朝、軍・警察の混成部隊がスンガイ・パーディー郡内で集中摘発を行い、モスク付きの宗教指導者1人を含む男6人と女1人の身柄を拘束し、電動のこぎり2台等を押収した。また、この集中摘発の際に、ヤーバー7錠を所持していた同地に帰省中だったパッターニー県内の基地に所属する兵卒1人が逮捕されている。

 この集中摘発で身柄を拘束された男女7人は、何れも分離主義組織実行部隊の地区幹部と見られている。

 また、ソンクラー県テーパー郡内では、同県サバーヨーイ郡、テーパー郡、ナータウィー郡及びヂャネ郡を統括する分離主義組織の爆発物担当幹部として身柄を追われていた26歳のイスラム教徒の男が逮捕されている。

 男は取り調べに対して、5月にサバーヨーイ郡内で発生し5人が死亡した市場爆破事件に関与していた事を認める供述を行っているという。

 一方、パッターニー県ヤッラン郡内では、バイクの2人乗りで路上を走行中だった仏教系住民夫婦が何者かに銃撃され2人とも重傷を負った。

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2007年10月24日

南部情勢 (23日)

・23日早朝、軍・警察の混成チームはナラーティワート県ランゲ郡内4ヶ所で集中摘発を行い、銃器3丁を押収。押収された銃器の内2丁のシリアルナンバーが2004年1月4日に発生した武器庫襲撃事件で強奪されものと一致しているとの報道も。今回行われた集中摘発は、一味側が新たな破壊活動に向け銃器類を移動させているとの情報当局からの情報に基づき行われた。

・23日11:00前、パッターニー県マーヨー郡内で、小型トラックを運転中だったタムボン行政機構評議会議長が、バイクに乗った2人組に銃撃され重傷。

・23日14:00過ぎ、ナラーティワート県ランゲ郡内で、鉄道駅の乗客用待合い所(サーラー)が放火されボヤ程度で消し止められる。2人組と見られる実行グループは、線路上に偽爆弾を放置し逃走。

・23日午後、ナラーティワート県ランゲ郡内で、市場に向かうためバイクの2人乗りで路上を走行中だった38歳と30歳の仏教系女性2人が、バイクに乗った2人組に銃撃され2人とも死亡。

 更に、同日夕方過ぎ、路上脇に潜んでいた人数不明の一味が、死亡した2人の女性の葬儀に向かうために小型トラックで移動中だった軍関係者6人に向け銃を乱射し、数分間に渡って銃撃戦を展開した後に逃走。この銃撃戦により軍関係者2人及び付近を小型トラックで通りかかった住民2人が負傷。実行グループは路上に切り倒した立木を放置しながら逃走。

・23日夕方過ぎ、ソンクラー県ヂャナ郡中心部にある飲食店付近で、携帯電話を利用した遠隔起爆式の消火器爆弾が発見され回収処理される。現場となった飲食店では、10日にオーナー男性(70)とその甥(47)がバイクで乗り付け店内に押し入った2人組に銃撃され重傷を負うという事件が発生していることから、発見された爆発物は再度オーナー等に危害を加える目的で仕掛け起爆操作を行ったものの、起爆せずそのまま放置されていたものと見られる。

・23日18:00前、ナラーティワート県ランゲ郡内で、小型トラックに乗った人数不明の一味がイスラム系住民宅に向け銃を乱射し、10歳の少女1人が死亡し8人(報道により7人)が負傷。内2人が重体。 同日ランゲ郡内で発生した襲撃は、何れも同日早朝に行われ銃器類等を押収された集中摘発で潜伏先から逃走した一味等が報復のために仕掛けたと見られる。

・23日19:00過ぎ、パッターニー県サーイブリー郡内で学校が放火され半焼。更に前後して、人数不明の一味が郡内にある軍の臨時駐留地に向け銃を乱射し銃撃戦を展開した後に逃走するという事件が発生。初期報道段階では銃撃戦による人的被害は不明。

・23日20:00過ぎ、ヤッラー県ヤッハー郡内で、モスクでの礼拝を終え帰宅の為にバイクで路上を走行中だった60歳のイスラム系住民男性が何者かに銃撃され重傷。 同郡は23日から夜間外出禁止令が再施行されたヤッラー県2郡の内の一つ。

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2007年10月23日

PVC管に3,000万バーツを隠匿していた大物麻薬密売人を逮捕

 警察麻薬防止取締局は22日、ナラーティワート県スンガイゴーロック郡内の民家内で9日に押収された総額3,000万バーツが隠されたPVC管の持ち主である31歳のイスラム系住民の男(報道による兄弟2人とするものや親戚2人を含む3人とするものもある)を麻薬取締法違反で逮捕した事をあきらかにした。

 男は警察の追っ手から逃れるために逃走、潜伏していたマレーシアの警察の協力により21日に身柄を確保され、22日朝にスンガイゴーロックの国境検問所でタイ当局に身柄を引き渡された。

 男は警察の取り調べに対して、家屋内で押収されたPVC管内に隠匿されていた現金は麻薬密売関連のものである事を認めたが、隠匿されていた現金の総額に関しては5,000万バーツだったとし、3,000万バーツだったとする当局側の発表と食い違う証言を行っているという。但し、報道によっては現金は麻薬密売関係でなく個人ビジネス関連のものであると主張していると報じるものもある。

 警察側は、男が関与していた麻薬密売組織の解明及び麻薬取引による収益が活動資金として分離主義組織に流れていた可能性に関して捜査を行うと共に、PVC管に隠匿されていた現金の総額の食い違いに関して解明を進める方針を明らかにした。

 尚、警察麻薬防止取締局顧問のチャーティチャーイ・スティグロム氏は、3,000万バーツは押収に結びついた情報提供者や押収に関与した当局関係者への報酬を差し引いた後の総額であると説明していた。

参考
当局によるネコババ疑惑は当局間の対立を煽る目的で流されたデマ?
北部の麻薬密売組織との取引による収益が分離主義運動の支援費用に

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南部情勢 (20-22日)

・20日深夜、ヤッラー県ターントー郡内で、人数不明の一味が学校の警備作業にあたっていた国境警備警察関係者に向け銃を発砲し、警察官1人が重傷。

・21日早朝、軍・警察の混成チームはパッターニー県サーイブリー郡内22ヶ所で集中摘発を行い、分離主義組織員としてブラックリストに名前が記されている2人の男の身柄を拘束し、銃器5丁や強力な爆竹等を押収。

・21日早朝、軍・警察の混成チームはナラーティワート県県都内にあるイスラム系住民宅で強制家宅捜索を行い、銃器1丁や80,889バーツ、2,079マレーシア・リンギット、ガンチャー1Kg等を押収し、55歳と40歳の家主夫婦の身柄を拘束。逮捕された妻は、先にPVC管に大量の現金が隠匿されているのが発見された家屋の家主と同じ麻薬密売組織に属し、麻薬密売による収益の一部を県都内やインゴー郡内に於ける破壊活動の支援費用として提供していたと証言

 また、この証言に基づき同日午後に同県インゴー郡内5ヶ所で集中摘発が行われ、麻薬密売、麻薬所持等の容疑で14人の身柄が拘束される。

・21日10:30過ぎ、ヤッラー県ラーマン郡内で、バイクで路上を走行中だった65歳の建設資材店を経営する仏教系住民男性が、バイクに乗った2人組に銃撃され死亡。男性は、地域内に居残る数少ない仏教系住民として一味側にマークされていた可能性も。

・21日14:00過ぎ、ヤッラー県ラーマン郡内で、乗用車を運転中だったナラーティワート県バーヂョ郡内の警察署に所属する巡査部長補(39)が、路上脇に潜んでいた人数不明の一味に銃撃され死亡。死亡した巡査部長補は、4日前に他界した父親の葬儀への出席を終え帰宅の途上だった。

・第四地区国軍本部は21日、ラマダン期間にあわせ9月12日から夜間外出禁止令が解除されていたヤッラー県内のバンナンサター郡及びヤッハー郡に対して22日から同禁止令を再施行する方針を明らかに。

・22日10:30前、パッターニー県ヤッラン郡内で、アイスクリームの行商中だった男性が何者かに銃撃され死亡。

・22日昼前、パッターニー県ヤッラン郡内で、飲食の為に徒歩で茶店に向かっていたイスラム系住民男性が何者かに銃撃され死亡。男性は村自警組織員。

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2007年10月21日

南部情勢 (18-20日)

・18日早朝、軍・警察の混成チームはソンクラー県テーパー郡内で集中摘発を行い、分離主義組織実行部隊地域幹部と目される26歳の男の身柄を拘束。今回行われた集中摘発は、前日に同郡内で行われた集中摘発により、5月28日に軍内中心部の市場で発生し5人が死亡した爆破事件に関与した容疑で身柄を拘束された5人の証言等に基づき行われたもので、何れもハートヤイ郡内で発生した爆破事件にも関与した疑いがあるという。

・18日昼前、パッターニー県サーイブリー郡内で、人数不明の一味が軍関係車両の通過に合わせ爆発物を爆破させると共に車両に向け銃を乱射し、軍関係者4人が負傷。

・19日6:30過ぎ、ヤッラー県県都内にある職業訓練過程校前で爆発が発生し、付近で警戒作業にあたっていた軍関係者3人が負傷。

・19日午後、ヤッラー県ラーマン郡内で、コピー屋を経営する41歳のイスラム系住民が、店内に押し入ったバイクに乗った2人組に銃撃され死亡。

・16日16:00前、ヤッラー県バンナンサター郡内で、バイクで路上を走行中だった49歳のイスラム系住民男性が、バイクに乗った2人組に銃撃され死亡。

・19日16:30前、ヤッラー県ラーマン郡内で、バイクで村道内を走行中だった52歳の副村長(イスラム教徒)が、バイクに乗った2人組に銃撃され死亡。更に16:30過ぎ、小型トラックとバイクで移動中だった70歳と58歳の仏教系住民夫婦が、路上脇に潜んでいた人数不明の一味の銃撃を受け2人とも死亡。更に実行犯は夫が運転していた小型トラックに積まれていた肥料袋に火を放ち逃走。夫婦の息子は地元自治組織の首長。

・20日早朝、軍・警察の混成チームはナラーティワート県バーヂョ郡内10ヶ所で集中摘発を行い、分離主義組織の構成員としてブラックリストに名前が記されていた4人の身柄を拘束すると共に電動のこぎりや刃物類等を押収。

・20日午後、ナラーティワート県スンガイゴーロック郡の警察当局は、マレーシアとの国境沿いを流れるスンガイゴーロック川脇にある倉庫内で小型トラック1台分の爆竹や花火を押収。今後南部情勢との関係について捜査を行う方針。

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2007年10月19日

当局によるネコババ疑惑は当局間の対立を煽る目的で流されたデマ?

 陸軍のアカラ報道官は18日、ナラーティワート県スンガイゴーロック郡内の重要容疑者宅から押収されたPVC管の中に発見当初は3,000万バーツを大きく超える現金が隠匿されていたとの報道は、当局側によるネコババ疑惑を浮上させる事により当局間の対立を煽る目的で意図的に流されたデマ情報だった可能性があると指摘した。

 アカラ報道官によると既に専門委員会を設置し真相解明を進めているという。

 この発言は、重要容疑者宅内に大量の現金が隠匿されている事を通報したとされる住民が、押収された当時には7,000万バーツから9,000万バーツの現金が隠匿されていた筈であると証言していると報じられた事を受け、俄に当局側によるネコババ疑惑が浮上した事を受けたもので、アカラ報道官の発言に先立ってスラユット首相は、具体的な金額は聞いていないものの3,000万バーツを超える金額が押収されていた可能性があるとの報告を受けている事を認めた上で、既に関係当局側が専門委員会を設置し解明作業を進めていることから、政府主導で解明に乗り出す必要は無いとの考えを示していた。

参考
北部の麻薬密売組織との取引による収益が分離主義運動の支援費用に

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2007年10月18日

南部情勢 (16-17日)

・16日午前、パッターニー県サーイブリー郡内で、バイクで路上を走行中だったイスラム系住民男性が何者かに銃撃され重傷。

・16日午前、ナラーティワート県ルゥーソ郡内で、駅前にある乗客待ち用のサーラー付近に仕掛けられていた爆発物が、線路周辺の警戒作業中だった軍用車両の通過に会わせ爆発し、隊を指揮していた一等陸曹(49)が重傷。

・16日16:00前、パッターニー県トゥンヤーンデーン郡内で、帰宅の為に乗用車を運転中だったタムボン行政機構次官(34)が、バイクに乗った2人組に銃撃され重傷。

・16日夕方過ぎ、ヤッラー県ラーマン郡内を通る幹線上に何者かが鋲を撒き、車10台前後がパンク被害を被る。これを受け、県内全域で警戒態勢が強化される。

・16日22:00過ぎ、ヤッラー県バンナンサター郡内で、41歳のイスラム系住民男性がモスクでの礼拝を終え自宅前に帰り着いたところで、付近に潜んでいた人数不明の一味に銃撃され死亡。

・17日午前、ヤッラー県ルゥーソ郡内で、分離主義組織側の動向に関する情報収集に向かうためにバイクで路上を走行中だった21歳の軍の諜報要員(イスラム教徒)が、バイク2台に分乗した3人組に銃撃され重傷。実行犯側は男性が所持していた拳銃を強奪し逃走。男性は近々陸軍傘下の自警組織に所属する予定だった。また男性の実兄は約3ヶ月前に分離主義組織の動向に関する情報を軍に提供したとして、一味側に銃撃され死亡していた。

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